480球目 中学時代は気にしない
俺達がホテルに着くと、ロビーのソファーに阪体大付属の
「ハーイ、ミスター・アマジオ。ベリィ
「いえいえ。チーちゃん、元気そうやね」
「もちろんやん! 甲子園の盗塁記録ぬりかえたるやん!」
「ソー、ミスター・アマジオ、ショーデのミスター・トモノについて話してください」
「OK。
「あれ? でも、友野君は夏の予選でホームラン0やけど」
「めちゃ体調悪うなったから、やめたんや」
短パン・白Tシャツの夏の少年格好の男が話に割って入ってきた。彼の肌は茶色く、両脚は競輪選手のようにパンパンだ。
「
「ジョージィは元気なさそうやな。まっ、予選で負けたから、しゃあないか」
「うっせぇわい!」
「ほんで、
「すまん。中学時代はどんな奴かって聞かれてな」
「中学時代は過去、過去! 大事なんは今や。埼玉
「ええっ!? 11盗塁!」
「ちな甲子園出場選手でトップの数字やで」
「嘘や。あたいより盗塁多い奴がおるなんて……」
まぁ、ほぼ代走専門で8盗塁も立派だけどね。
「友野は何でここに来たんや」
「
「あたいも行く!」
「ミスター・ミズミヤ、ゴーです、ゴー」
「ええ!?」
(続く)
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