466球目 バントでホームランはありえない
センターはフェンス際まで走り、ついにフェンスにピッタリつく。打球はまだ落ちてこない。そのままバックスクリーンに入った。
入った? ということは――。
「ホームラン、ホームランやぁ!」
今までの苦戦が嘘のようなプッシュバントの
球場全体が湧いた。俺達は思い思いのポーズで喜びを表した。
打った当の本人は泣きながら、ベース1周する。準決勝・決勝と三振しまくりの番馬さんが、最後の最後で大仕事をやってくれた。
この4点リードを守り切れば甲子園出場、野球部存続だ。テンション上がるなぁー。
※※※
彼は13回表の4点を見て、こみ上げてくる涙を飲もうとする。
「まだゲームセットじゃない。最後まであきらめるな」
神戸ポートタウン大付属の攻撃も無死1・2塁からスタートする。ゲームセットになるまで、どっちが勝つかわからない。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます