395球目 悪霊を調子に乗らせない
前の試合で10点を入れた
打線の援護がなくても、
「ミス・イイボ―、そろそろミスター・トリツカにチェンジして下さい」
8回裏の攻撃中に、
「何で? まだ同点で、
「
「ストレートが走らなくなり、チェンジアップが上手く抜けなくなってるということね。棒球になって打ち込まれる前に替えた方がいいわね。
「こ・と・わ・る!」
「俺はこの体が気に入ったんや。甲子園行くためやったら、
「んなアホな! そんなことしたら、
「ええやん、別に。幽霊にマウンド譲るような軟弱な奴なんか、ずっと眠ってもらった方がええて」
「この悪霊ガァ!」
(続く)
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