386球目 打つ気配がない
初球からど真ん中ストレートのサイン。今回もアウトになってもらおう。
「ストライク!」
あれれ? 何で打たないの。その後2球連続でボール球にするが、一向に打つ気配がない。
4球目にど真ん中ストレートを投げる。
「ストライク!」
これも不動の構えで打たなかった。やはり打つ気はないらしい。
5球目は低めのチェンジアップ。この試合初めて、ストレート以外をストライクゾーンに投げる。
「ストライクアウト! チェンジ!」
結局、無策の三振だった。
※※※
「
「大したことないですよ、監督。ボールが“おじぎ”してました」
(続く)
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