352球目 無能な鳥は爪を隠さない
※今回は
高校通算39本目のホームラン! いやぁ、ホームランは何回打っても気持ちええもんですなぁ。
1年の
グラウンドのどこかにいるスカウトに対して、鳥なりの笑顔を作る。ピッチャーがダメでもバッターで行けることをアピったら、ドラフト指名確率アップやな。
今日は
「
監督が唇を丸めるのは珍しい。よっぱどビックリしたんか。
「能ある鳥は爪隠すんで」
俺は口ばしの下をポリポリかきながら、
「
奴は途切れとぎれに弱々しい声を上げる。
「おじぎしたストレートやろ。ピンポン玉やな」
「そうか……。おじぎかぁ……」
元気のないライバル見るんは、実にスカッとする。次もええ気持ちで投げられそうや。
※※※
4回裏、先頭の
「3番ショート
データ班が、この子は当てるの上手いって言っとったなぁ。まぁ、ストレート投げたら大丈夫やろ。
外にストレート投げたら、流し打ってきた。
「ヤバッ!」
サードは守乱の
「ペッ。ハァハァ」
「アウト! チェンジ」
笑って開いている口にボールが入るなんて、何てラッキーな奴や。
「ハハハ。
(続く)
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