339球目 鰐部との勝負を避けない
しかし、今年の夏は遅いボールをカットする技術を手に入れ、ガンガン打っている。
コントロールミスは許されないんだ。内のボールゾーンへストレートを投げぬけ。プレートの右端を踏んで投げる。
「ハッ!」
ライナー性の打球がレフトスタンドへ飛んでいく。明らかなファールだ。命拾い。もしストライクを取りに行ってたら、ホームランだ。
2球目は外角高めのスライダー。これも打ってきて、
3球目はチェンジアップを、ワンバウンドするぐらい低目へ投げる。
「ボール」
変身していなくても、パワーと選球眼がプロレベルだ。
4球目は明かに高いボール球。
3・4球目のボール球は、
バルカンチェンジ、いざ、リリース!
甘いストレートが来たと思ったが、
「ストライク、アウト! チェンジ」
プロ注目の打者から三振を奪った! 俺はマウンド上で、右手でグローブを叩いて喜んだ。
(続く)
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