308球目 入れ替わりは頻繁に起こらない
「ストラック、アウト!」
今日も俺の投球は絶好調だ。これで3個目の
「9番サード
「よろしくねー、
ゲッ。何か頬を染めて、気色悪い奴だなぁ。早くアウトにしてベンチへ戻ろう。
打つ雰囲気が全くなかったので、ストレート2球で追い込んだ。3球目もストレートのサインか。OK。
アウトコースにストレートを投げたら、一塁線にセーフティーバントをしてきた。だが、これは
俺は1塁へ走り、
「きゃっ!」
「
「ミスター・ミズミヤ!」
「平気、平気ぃー」
俺の声が隣から聞こえる。あれ? まだ俺は何も喋っていないぞ。
「
相手チームのキャッチャー・
「えっ? 俺は
自分の声が高くなっている、まるで声変わり前のソプラノのように。
「さぁ、守っていこやし」
「あら、
控えピッチャーの
「なっ、何ぃー!?」
ベンチの鏡に映っていたのは、おたふく顔の女性・
(続く)
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