281球目 柔道と野球は似てるかもしれない
「うー。いつも最終回やのに、こんなところで投げるなんて、ないわー」
「つべこべ言わんと、さっさと肩ぁ温めろや」
野球少年霊・
「でも8球だけやと……」
投球練習は8球だけと決められている。いつもベンチ前で50球ぐらい投げて、
「アホかー。お前、柔道で投げる時も、試合前に50回ぐらい投げるんかいな。8回も投げられたら、十分やろ」
「柔道と野球は違うって……」
「同じや! 昔の漫画で、野球で柔道の練習する奴おったわ!」
「ハァ、わかったよ……」
はたから見れば、取塚がひとり言をつぶやいているようだ。それを見ていた
「6番ショート
代打が告げられたものの、その本人がベンチから出てこない。
「おーい、早く来なさい」!
「すみませーん。私が呼びに行きまーす」
その間に、
「おしっ!
「任せとけ!」
6球粘られたところで、超スローカーブを投げた。
「ライト!」
打球はライトの
(続く)
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