277球目 スクイズは絶対的戦法じゃない
初球は何がくるか、ウオオ、真ん中高めのストレートだ!
「ストライク!」
あまりにも絶好球すぎて、見送ってしまった。もう2度とあんなボールは来ないだろうな。
2球目はどうか。えっ? また同じコースに甘いストレートが来た。打つべし!
あっ、少し力み過ぎて、どん詰まりの当たりになった。だが、ライト前にポトリと落ちた。
「
「ゴーゴー浜甲! 押せ押せ浜甲!」
本来なら、ここでパワーヒッターの
今度も、ピッチャーが左足を上げると同時にスタート。
バットに巧みに当てて、ピッチャーとキャッチャーの中間地点へ落ちていく。よし、スクイズ成功だ。
「ヒイイイイイイ!」
サードの
俺は慌てて三塁へ走ったが、口元に笑みを浮かべた
「アウト!」
(続く)
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