245球目 黒炭の投球が平凡じゃない
「
「打つよ」
「しまっていくでぇ!」
カウント2-2の7球目、ついにアウトコースのカットボールで逃げた。
「2ランホームランで逆転やぁ! 来い、
「ピッチャー、
1点を阻止し、1点をもぎ取った男がマウンドに立つ。一塁ベースコーチャーの俺は彼のピッチングを食い入るように見る。
彼はセット・ポジションから、左手が入ったグローブ上まで左足を上げた後にバックスローに入るという、特異なサイドスローだ。
ボールのキレはありそうだが、スピードはイマイチだ。まだ
「プレイ!」
球審の声がかかり、
彼の指先から水のうねりとともにボールが放たれた。
「ストライク!」
「何や、今の球ぁ!?」
「スライダーと僕のフィンガー・ウォーター・ガンを合わせた超変化球、
ヤンキー校にあるまじき中二病君の出現だ。
(続く)
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