210球目 ニワトリ男は電気羊の夢を見ない
「コケコケコケコッコー!」
ニワトリ男は両翼を広げて何か叫んでる。イライラするなぁ、もう。
「君ぃ! 静かにしなさーいっ!」
「あっ、すみません」
って、日本語しゃべれんのかよ! クッソ―、なめくさりやがって。
ニワトリ男はバントの姿勢のまま、スライダーを見送る。ストライクゲット! だが、その間に2塁ランナーの
「OK、OK」
俺が投球モーションに入ると同時に、3塁ランナースタート。よし、スクイズ外しの大ボールだ!
敬遠球ぐらい高いボールを投げられた。これでツーアウトゲット、と思いきや、ニワトリ男が大ジャンプ。
「ケッコウ!」
ジャンピングスイングでクソボールを打ち、ライトへ運ぶ。
バントかと思えばヒッティング、ヒッティングかと思えばバント、何なんだ、このチームは!?
さらにライトの
「アウト!」
「
「地球人的刺殺!」
次の
全てストライクゾーンに投げたのに、ことごとくボールがシュート回転してストレートのフォアボールになった。これは
7番の
(続く)
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