182球目 バットの神様が都合よく現れない
「あーあ。1回戦突破なんてムリやわー」
「3年はええけど、2年の俺らは野球なかったら、どないせぇっちゅうねん」
予選開始の2週間前、
「やってみなきゃわからんぞ。俺の鉄腕が相手を0に抑えりゃ勝てる!」
「せやけど、俺らが点取らんかったら勝てへんやん」
「春も延長のタイブレーク(※注)で負けてもうたし」
「そなたらの悩み、このバットの神様が叶えてしんぜよう」
「誰や!?」
「この黄金のバットで、そなたらのパワーがアップする」
怪人が
「
「あいよー。打てるもんなら、打ってミロのヴィーナス」
「すっ、スゲー。このバット、めっちゃ飛ぶ―!」
「んなアホな。他の奴でやってみぃ」
※※※
2回表の先頭打者の
「ファール!」
ファールになったが、ライトのポールに当たりそうな大飛球だ。
「ハァー。ヤッバ。このバット、パねぇわ」
(続く)
注:ゲー聞こ界では、春季大会は延長10回以降、無死1・2塁の場面から始まります。
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