176球目 俺の球はピンポン玉じゃない
「うおおおおお! ジャム缶のフタが開けられないチカがホームランかよぉ!」
「練習試合でもホームラン打ったことないクセに!」
「明日は地球滅亡やぁ!」
相手ベンチは
打った
「うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ! パワーなくても、ホームランぐらい打てるわい!」
「アイムソーリー。初球はチェンジアップにするべきでした」
マウンドに来た
「気にすんなよ。出会いがしらの大マグレだって」
「イエス! ネクストでアウトにしましょう」
「OK。ナイスリード頼むぜ、
2番の
さっきよりも力強いストレートを投げる。
「ストライーク!」
「っしゃ!」
思わず小さくガッツポーズ。あっ、三振奪った時にしなくっちゃ。
2球目は外のストレート。今度は
かわいた金属音が響いて、打球はセンター方向へ。
まさか、2連続はやめてくれよ。
打球は
「ツーベースヒット! イエエエエエエエイ!」
2塁上で
何で、何で、俺のボールをピンポン玉のように飛ばせるんだ……。
頭が真っ白になって、機械のように投げ続ける。
気が付けば、
(続く)
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