139球目 真ん中高めは危険じゃない
「ジョージ! この程度のバッターで獣化すんな! ええな?」
相手監督が口頭で指示する。ピンチにならないかぎり、この回の獣化はなさそうだ。
14球目はツーシーム系のリズム。キャッチャーはど真ん中に構えている。思いっきり振れぇ、
「カアアアア! アッ?」
蚊が止まるスローボールだった。
「ドンマイ、ドンマイ!」
「相手のスタミナけずったんやから、上出来よ」
投球リズムをつかめたものの、非力な
これで、7回から天塩は6者連続
最終回は
※※※
8回裏のマウンドには
5番の
快音を残して、打球はライトへ。
6番のベイル。7回にセンターオーバーのタイムリーヒットを打ったクラッチヒッターに対して、真ん中高めのストレート。ヤバイ!
超快音を残して打球はセンターへ。
7番の
豪快音を残して、打球はレフトへ。
「ヒヤヒヤしたわ。何や、あのリードは?」
「ミスター・ユーカワのパワーなら、アウトに出来ると思っていました」
「さぁさぁ! みんな、逆転するよ!」
グル監が手を叩いて、笑顔で迎えてくれる。
まだまだゲームセットは聞こえない。
(続く)
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