117球目 絶対に負けられない
試合開始まであと5分なのに、
「遅いなぁ。まだ寝てんのか?」
「LANEのメッセージにも既読つかへんから、恐らく……」
「お待たせしたやーん。ごめん、ごめん」
「子猫ちゃん、遅すぎ! 時間は、ゲッ、
「てめぇ、俺様にぶっ倒されに来たんか?」
「この前は言い過ぎたよ、申し訳ない。そのおわびに
「せやで。しかも応援団連れて来るらしいし」
「応援団?」
俺達が外野フェンスを見れば、達筆で
「さぁ! 皆で
「フレ―フレーハマコー! フレーフレーハマコー!」
野外ライブの爆音級の声量だ。彼らは両手を後ろに回して直立不動で叫ぶ。まるで軍隊だ。
「私が出来るのは、このぐらいだ。精々頑張りたまえ」
「あっ、ありがとう、
グル監が頭を下げれば、他の皆もつられて下げる。
「そろそろプレイボールですよー」
「じゃ、みんな行こか」
「っしゃあ!」
「ラジャー」
「了解」
応援団のおかげで、俺達の体は燃え上がっている。この試合、絶対に勝つぞ!
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます