44球目 ドラフト指名はかぶりたくない
昼休みに、野球部はグラウンドに
「野球のセカンドに向いていそうな子がいたら、教えて下さい!」
「ミスター・バンバのフレンズ2人はどうです? 彼らは
「アカン。あいつらは俺様に迷惑をかけたことを反省して、今は寺で修行中や。当分、野球部に入らへん」
「うーん、残念。他には?」
「俺っちのクラスに、いつも人形と一人二役やってる子がいるけど、幽霊や妖怪
「その子の運動神経は?」
「可もなく不可もなく」
これ以上、クレイジーな奴が入ってこられたら困るから、俺的には良かったけど。
「あたいのクラスの
「身長はどれぐらいですか?」
「真池より低いと思う。ソフトボール大会でも結構打ってたやん」
小柄(160センチちょいの真池さんより低い)と
「それじゃ、今日の放課後、皆さんで宅部さんを勧誘しましょう」
皆は利き腕を突き出して、同意の雄たけびを上げる。
(初の練習試合まであと6日)
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