42球目 セカンドがいない
土曜の練習でクタクタになった俺は、翌日の日曜はゲームとマンガざんまいした。出来たら、もう一日休みたいと思っても、月曜日はやって来てしまう。
俺は心の中で何度もため息をつきながら登校する。正門前に来ると、笑顔の
「おはよう、
「お、おう。ケガしない程度に頑張るよ」
先週出会った時からずっと、彼女は太陽の微笑みを浮かべている。どうしてこんなに明るくいられるのか、その
「初の練習試合まで一週間切ったから、そろそろオーダー決めたいね」
「そうだな。ピッチャーは俺、キャッチャーが
「個人的には
「野球経験者の
「うーん。
「
「スーちゃんはダメ。運動量の多いセカンドはアカンと思う」
「
11人もいるからと安心していたら、思わぬ穴が発覚した。
「でも大丈夫。あたしがバレー部かテニス部あたりから誘ってみるから」
「おう。それは頼もしいな」
俺達は教室前に来たところで、いい方向に話がまとまった。しかし、校内放送がそれを許さなかった。
「1年B組の
(初の練習試合まであと6日)
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