4球目 100メートル走は楽じゃない
100メートル勝負にあたって、
「あんた、さっきの女の彼氏か?」
「いいえ。ムリヤリ付き合わされてるだけです」
「せやんな。あたいを見てもビビらんから、めっちゃ根性すわっとるやん。あっ、ハチ」
「お待たせしましたー」
「もし君が
「大丈夫、大丈夫、あたしに任せといて」
彼女は平気の
「ヨシ、位置について」
合図を出すのはネコ耳君だ。
「よーい、ドン!」
両者ほぼ互角のスタート。だが、数秒経てば、
「さすが全国ランナー! 格が違う、速い、カッコいい!」
ネコ耳君がつばを飛ばして実況する。
「あっ、うさちゃん」
「ゴール! 全国レベルのスプリンターに勝てたぁ!」
両手を広げて喜ぶ
「おい、そのぬいぐるみは何やねん!」
「レース妨害や。失格、失格ぅ!」
「
(水宮入部まであと8人)
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