3球目 陸上部員のマシンガントークが止まらない
ホームルーム終了後、
「おい、コラァ! 俺はまだ野球部員じゃねぇぞ」
「ごめんね、
意外にも彼女の握力は強く、一度も止まることが出来ない。階段を下りて、
「記念すべき1人目は、足が速い子がええよね。俊足の1番打者で、相手ピッチャーを困らせる。これ
「そんな奴、どこから手に入れる気だ?」
「もちろん、陸上部から!」
彼女はグラウンドのトラックで練習している陸上部員を指差す。
※※※
彼女はストレッチ中の陸上部員に声をかける。
「この陸上部で一番速い人って、誰か知っとる?」
その陸上部員は黒いネコ耳をピンと立てて、ヒゲをいじりながら答える。
「そりゃおめぇ
聞いていないことまでベラベラしゃべる。しかも、お笑い芸人ばりの早口だ。
「ありがとう。その
「あそこでバランスボール乗っとるよ。入部希望かいな?」
「ううん。
近くにいた数人が「何ぃ!?」と、
「
「ええやん、ええやん。そういう
この方もよくしゃべるし、早口だ。もしかして、陸上部員はマシンガントークが得意なのか?
「取り消しません。絶対にあたしが勝つから」
彼女はVサインをかかげて、陸上部員の怒りを
(水宮入部まであと8人)
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