亡国内乱記

亡国内乱記 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054895148645


 これは歴史の一頁


 いきなり講義から始まったこの英雄譚。硬い話が展開されるのか、と身構えて読み始めましたが、全くそんな事はなかったです。

 その理由はキャラクターの生臭い描写につきます。敵も味方も俗物的で、地の文の硬さが気にならないほど読みやすい。自分の欲望に忠実な適役やこの騒動に巻き込まれて嫌々任務を遂行する兵士、何やかんやで戦闘狂まで登場するキャラクターの多彩さこそが今昨の最大の魅力です。


 しかし、誰が英雄何だろうか、と読んでいて考えました。あえて言えば、北方騎士団全員が英雄と言えば英雄かな。ただそれだと英雄譚としての面白さ、一騎当千の冒険活劇としての魅力にはかけるかな。戦乱記の群像劇としては文句なく面白いのですが。


 一万字のレポートについては勘弁して下さい。

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