第1話5
夜中の3時だった。
ぐっすり眠っていた俺はその音に殴られるように起こされた。
(ん?なんだ?今の音)
(2階からか?)
カーテンの隙間から伸びる青白い月明かりに照らさる天井を見つめていると、再び衝撃音が響いた。
『うぉ』
思わず声が出る。
(なんだ、
あれ?2階って、人住んでたのか、
今まで気づかなかったな)
ドン!と再び鳴る衝撃音
『え?』
ドン!、容赦なくまた鳴る、だが。
・・・・・。
4回目が鳴り終わると、部屋は再び静寂に包まれた。時計の針が進む音だけが聞こえる。
(あれ?鳴らなくなったな…)
(なんなんだ、一体)
しばらくして、睡魔に襲われた俺は疲れていたこともあり、音のことを気にしつつも、とりあえずその日は眠りについた。
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