第4話 2階の住人は幽霊!?
『幽霊やん!それ!』
『ですよねー、はぁ』
『ちょ、木根さん、デリカシーないんだからなぁ。でも、まあ、不思議だね。アハハ』
『なんで楽しそうなんですか、高橋さん』
段々分かり始めた。高橋さんは優しさの皮をかぶったどSだ。
『まあ、僕は科学者だからね、幽霊なんて信じないけど』
『いやー、科学が証明できてないだけで、いるかも知らへんで』
その無邪気な木根さんの発言に、高橋さんはおもむろに顎に手をあて、空を見上げた。
『うーん、なるほどね、幽霊かぁ。たしかに、目に見えないからっといって存在しないとは限らないからなぁ。電気だって目には見えないが、現象がその存在を証明している。電気でいう所のTVみたいに、人間が幽霊の受信機になっているのかも』
『えー、ちょっと、高橋さんまで止めて下さいよ』
『アハハ』
やっぱどSだ、この人。
『よし!幽霊ね、何か面白そうだ。もしよかったら、今度泊めてくれよ、前から霊体験というものをしてみたかったんだ!』
高橋さんの目は、おもちゃを与えられた子供のように輝いている。
『えっ、マジすか』
『うん、マジ』
それから、数日後、高橋さんを部屋に泊めることになった。
そして、その夜、俺はついに2階の住人と対峙することになる。
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