天才の復活 〜新たな才能〜
合宿所に来ていた光貴。
「その手どうしたんだよ、、」指を刺した先は光貴の左腕だった。光貴の左腕はがなかったのだ。
「兄貴、びっくりさせようと思って!」
光貴は無邪気な笑顔で服の中にしまっていた腕を出した。
「光貴、変なイタズラはするな。本気で俺びっくりして死ぬかと思ったんだからな。」
西野はそんな誰でもわかるようなイタズラに気づかないほど追い詰められていたのだ。ため息混じりで光貴に話していた。
「それより兄貴これ」
手に持っていた箱を西野に手渡した。
「これなに?」
「誕生日プレゼント!俺と母さんからだよ!」
サッカーのことばかり考えていて自分の誕生日なんか忘れていた。18歳になっていた。なんか最悪な誕生日だな。
「ありがとう。開けていい?」
箱を開けるとそこには新品のスパイクがあった。
「バカ。これ高かっただろ。」
「少しね!けど、兄貴日本代表がボロボロのスパイク履いてるの見たら笑われちゃうよ」
光貴に言われて確かにと思って何も言い返せなかった西野。
「兄貴は俺のヒーローなんだから頑張れよ!」
それを言い残した光貴は走って合宿所を後にした。
ーその日の夜ー
「明日、国立競技場でオランダ代表との親善試合がある。それのメンバー22人とスタメンを発表する。」
監督の青木がメンバーと背番号を発表していく。
「えー、10番。北川。」
エース番号10番は北川が着けることになった。どの年代の代表でも10番以外着たことない西野からしたら初めての経験だ。だが、西野にはさっきまであった嫉妬などの感情は消えていた。それは監督、青木の話のおかげか弟、光貴のおかげかわからない。だが、この時、『天才・西野優馬』が更なる才能を開花させた。
「背番号、19番西野」
ベンチ入りメンバー22人の発表が終わりスタメンが発表された。
「ボランチ、橋本と北川。」
やはり西野の名前は呼ばれなかった。ベンチスタートかと思っていると
「トップ下,西野」
名前が呼ばれた。前回の試合の4ー4ー2のフォーメーションから4ー2ー3ー1のフォーメーションに変更されていたのだ。
スタメン発表後、青木から
「明日の試合は西野。お前がゲームを作れ。橋本、北川お前らはカバーしろ。」
俺がゲームを作る?こんな作戦でいいのか?と思った西野に対して、橋本が
「わかりました。」
すんなりと作戦を引き受けたのだ。
太陽の光は天才を強くする かみむら。 @yuta822soccer
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。太陽の光は天才を強くするの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます