第20話
結婚式は延期となり、そのまま結婚はしなかった。
「何も結婚を取り止めなくても……」
「いいのよお母さん。私基哉が好きだったんだから……基哉から離れる為にあの人と結婚するだけだったんだもん」
基哉が生きていれば、決して言葉とならない本心。生きていないから言える言葉。
共に基哉を愛する
「何それ?」
「基哉は弟だもの……」
「バカな……。もしもあなた達が付き合ってくれてたら、基哉もあんな女と付き合わなかったでしょうに……」
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