第15話
「三つ違いの弟……うーん?お母さんの方の連れ子かなぁ?」
「何を言っているの?」
高台先生が、長くて美しい黒髪を掴んだ指先の力を緩めた隙に、伊能君はその黒髪を慌てて引き寄せた。
「ねえ先生知ってる?」
「……………」
「再婚同士の連れ子って、兄弟だけど結婚できるんだよ」
「……何を言ってんの?」
「結婚できるんだよ」
伊能君が笑みを浮かべて言うと、高台先生はワナワナと身体を震わせて伊能君を睨み付けた。
「馬鹿を言わないで!」
身体を震わせながら、高台先生は怒鳴り声を上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます