第3話

「授業が始まる前から寝ない!」


「あー」


と間の抜けた声の伊能君は、涎を垂らしていたのかその可憐で可愛い唇を、白魚の様な手で拭きながら先生を見つめた。


「以前にも注意したと思うけど、その長い髪はどうにかならないの?」


「あー、これはなかなか切ってはいけない物で……」


「はぁ?」


先生が剣を浮かべて頓狂な声を発した。

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