魔王軍で世界を滅ぼしてやろうと思います。番外編

ru-sa

【アーノル】⚠︎本編第十四話以降

俺は、世界でもトップ3には入る殺し屋一家の次男アーノル。

世界連盟協会からの提示レベルは7500。

かなり高い方だと自分でも思っている。

父のドクハは俺とは次元が違う。

この一家が世界でもトップ3に入るのは父のおかげだろう。

しかしそんな父だが、昨日依頼を受け家を出てから連絡が取れない。

いつもならさっさと終わらせ帰ってくるのだが、母の能力で探してもどこにもいない。

まあ父なら大丈夫だろうと、そう思えていたのだが、最近父はとある組織から狙われている。

なんでも、父の能力に目を付けた[サイトスクール]という組織が父の能力を実験で使用するために、誘拐しようとしていたとか。

俺は時計を見る。

21時半だ。昨日父が家を出てから既に35時間が経過していた。

俺はいてもたってもいられず外出の準備をする。

「アーノルまでどこに行くのですか?」

母が聞いてくる。

「父を探しに、明日には帰るよ。」

母は止めない。俺を止められるほどの力がない。

「安心して、父と帰ってくるから。」

殺し屋は基本、自ら動くものではない。

ターゲットに応じて仕事量をもらい、そこから初めて仕事にかかる。失敗しても何もない。

次は自分よりも強い殺し屋が替わりに出るだけ。

そんな暮らしを16年間も続けて来たんだ。

恐怖なんてないし、自分には自信しかない。

「待ってろよー、サイトスクール。」



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