第5話 初めてのお昼ご飯

俺たちは、恋人どうしになってからすぐ家に帰った。理由は単純に気まずいからだ。告白し了承を得てから数分二人は顔を真っ赤にし固まったままだったので俺から連絡先を交換して今日は帰ろうと提案して帰った。

「やったぞ···やっと可愛い彼女ができたー!!」

ベッドの上で跳びはねながら盛大に喜んだ。

「妄想だけで終わるかと思ってたが俺にも可愛い彼女ができたんだ」

まじで嬉しいだって彼女ができたんですよ。もう本当に嬉しい。俺の妄想は止まらない···まず手を繋ぐ事から始まりデートをしてそれからそれからその····キスをして幸せになるんだ。妄想ばかりしていたら眠気が襲ってきた。明日のこと考えなきゃ、でも眠い・・・

気付いたら朝だったなんで寝てしまった。今日のこと何も考えてないじゃないか!考えが浮かばずさっさと準備して学校へ向かった。

「早く会いたいな~」

ちょんちょんと後ろからつつかれた。振り向けば

「先輩、おはようございます。」 

彼女がいた。そして挨拶をされた。

「あぁおはよう。今日もいい天気だね」

「そうですね。いい天気です。」

いや俺何言ってんの、もっとかっこよくしなきゃ

「あっあのさ、あのーそのー」

「どうしたんですか先輩?」

俺ダサくないか。あれ?今思ったら俺女子とあまり話たこと無いじゃん!

「ゴメン俺あまり女子と話したこと無いからうまく話せない」

「良いですよ。先輩は私だけと話をするために私が特訓してあげます。」

「ありがとうな。それでなにするの。」

「こうです!」

ガシッと腕を捕まれた。俺が登校してる時間帯は一番人が多いため痛い視線を感じる。

「あのー伊倉さん?恥ずかしいのですが」

「私だって恥ずかしいです///」

じゃーなんでするの恥ずかしいのに、まぁ嬉しいし夢叶ったし可愛いし許そう。そのまま腕を捕まれながら仲良く登校した。可愛いな〜

昼まではいつも通りの生活だが昼休みは彼女と一緒にお昼ご飯を食べるので楽しみだ。授業中はずっとお昼の事を考えぼーっとしていた。昼になり急いで約束場所の空き教室に行こうとし弁当をカバンからとりだそうとしたのだが無い。あれ忘れたっけ……あま良いか、まず行こう。約束場所の空き教室に向かった。

「先輩、こっちです。」

「伊倉さん早いねー」

「先輩より先に行ってお出迎えしようって思ったんです!」

「可愛すぎるだろー!!」

「なに言ってるんですか先輩!」

伊倉さんは、顔を真っ赤にしてポカポカと腕をはたいている。でも痛く無い何故かってそれはな彼女が可愛いからさ

「可愛いな」

「何回も言わないでください照れちゃいます///」

「そういや俺、今日弁当忘れてしまったんだ」

「それは大変!私ので良かったら一緒に食べません?」

「いや、悪いよ」

「良いんですよ。今日は先輩に食べて貰おうと思って多めに作って来ましたから」

「じゃあ遠慮なく貰います」

彼女は箸で卵焼きをつかみ俺の口に運ぼうとした。

「はい、あーん」

「あのー恥ずかしいんですが」

「先輩は、嫌ですか?」

「嫌なわけ無いだろ逆に嬉しいに決まってるだろ!」

「ふふっそう言って貰えて嬉しいです。仕切り直してはい、あーん」

「あーん!美味い美味いぞこう落ち着く味、将来仕事から帰ってきて食べたい味だ」

「先輩それだと味の感想よりプロポーズの言葉になってますよ//」

俺の彼女は可愛いな〜いつかプロポーズしよう。

なんだかんだでお昼の時間は終わった。

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