第3話 告白前

あの運命の出会いから数時間後


[俺の場合]


 今自分の部屋で身悶えてる。

「そのまんまの意味だよ」

出会いの最後に彼女の問に答えたら顔を真っ赤にし走り去っていった。

「あの子可愛かったな〜·····名前なんて言うのかな?気になり過ぎてヤバいな!はぁー何であんなに顔赤かったのかな~?いやーもう彼女のことしか考えられないよ///」

ベッドの中でずっと独り言を言いながら考えている。

「あっ!わかった。なんで顔を赤くしてたか」

﹙俺のことが気になったからだな!!﹚

「よし、明日告白するぞ···でも違ったらって考えると····いや、そんなはずは無いだってあんなに顔真っ赤だったんだもん。そうと決まれば明日のため準備するぞー!!」

腕を上げ大きく深呼吸をし準備を始めようとしたが、何をすればいいかわからなかった。

「····え?まじで何をすれば良いの?」

考えた。何時間も、答えも浮かばず気付いたら0時を過ぎていたためさすがに寝ようと思いベッドに入った。

﹙やべぇー寝れねー﹚

彼女のことを考えすぎて寝れない。

﹙明日に告白するの止めようかな~···でもな~早く可愛い彼女欲しいし、あぁー寝れねー﹚

そんなことを考えてたらいつの間にか寝ていた。

「はぁ〜よく寝た。ってから!いつの間にか寝てたんだ。よし今日の放課後に、告白するぞー!!」


[彼女の場合]


 「はぁー何なのあの先輩は、急に『運命の人』とか言ってくるし···なんでこんなにあの人のこと気になるんだろう?あぁーこの気持ちは何?どうしてあの人のこと思うと胸がドクドク鳴るの」

ベッドの上で足をバタバタさせながら先輩のことを考えている。

「かっこよかったな〜また会えないかな?もし会えたらお話しよっと♪」

途中までは変な人と思っていたが、考えるうちに恋心を抱いていた。

「明日にでも会って先輩の名前を聞いて、そして先輩から告白してもらって、キャハッ///」

妄想が止まらない、まだ告白もされてないのに付き合った後のことも考えている。

「まず手を繋いで、デートして最後には良い雰囲気の中そのっ···キスをして///って何考えているのもう遅いし寝よ」

﹙でも、付き合いたいな~初めての気持ち届けたい!﹚

「よし、私から告白しよう!断られても良いただこの気持ちを知ってもらいたい」

気持ちの整理がつき寝た。


 今日も良い天気だ。最近晴れの日が多いような気がする。

家を出て学校に向かう最中に隆一と会い一緒に登校している。

「なぁ隆一、お前の彼女誰?」

「ひ·み·つ♪」

「お前変わったな。昨日なんかあったな」

「あったとしても教えないよ。富太こそ何かあったの?いつもよりニコニコしてて気持ち悪いよ」

「いつか教えてやる」

いつものように話てたら学校に着いていた。自分のクラスに行く前に手紙ラブレターをあの子に渡すため探していた。すぐに見つけ手紙を渡そうとしたが、まだ名前を知らない事に気がつき名前を聞いた。

「名前なんて言うの?」

「伊倉 ひなたです。」

﹙ひなたちゃんって言うのか~名前似合ってて可愛いな﹚

「あの、先輩の名前は」

「あっ!ゴメン自分から名乗れば良かったな俺の名前は、姫川 富太よろしく」

「はい、よろしくです。」

「これを渡しに来たんだ受け取ってくれたら嬉しいかな」

「私に受け取って欲しい物?」

「この手紙だよ。放課後までに読んどいてね。」

「はい。分かりました。」

無事に名前も聞け手紙も渡せることができあとは放課後を待つだけ。

「この手紙なんて書いてあるのかな?もしかしてラブレターだったりしてそしたら嬉しい♪」

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