部活見学

「よし、今日はここまで。気をつけて帰れよ」


HRも終わり、クラスのみんなは部活に行く人や、そのまま帰って行く人でうるさくなる

俺は部活にはどこにも入っていないし入ろうとも思わない

今日は何もないからどこにも寄らずにまっすぐ帰ろう


「おっす秋夜」


俺が帰りの準備を始めた時、颯斗(はやと)が話しかけてきた


「颯斗、なんかようか?」

「今日暇か?」

「暇っちゃ暇だけど」


俺がそう言うと颯斗が手を合わせ


「颯斗!俺の部活に来てくれ!」

「は?」


急だなおい


「お前部活やってたんだ」

「まぁな」

「それで、何部?」

「バスケ部だ」


バスケ部か、なんか意外だな


「てか、なんで俺を誘ったの」

「いやーそれがさぁ」


颯斗は右手を頭の後ろに回し、話し出した


「昨日部長がさ、紅白戦やるって言ってさぁ、今日休みの奴が出て人数が足りなくなって」

「ほうほう」

「それで急遽人手を探している所にお前が見えたから誘った」

「なるほど」


人数が足りないのか

まぁ今日は何もないしたまには颯斗の頼み事をやってもいいか


「わかった、体育館に行くから先に行ってて」

「お、サンキュー。部員の奴らに言っとくわ」


そう言って颯斗は教室を出た

俺も着替えて行くか


***


俺は体操服に着替えて体育館に来た


「お邪魔します」


ドアを開けるとバスケ部の人達がウォーミングアップをしていた


「お、来たか」


颯斗が俺に気付いて近づいてきた


「なぁ颯斗、バスケ部って意外と少ないな」

「そうだな、前までは30人ぐらいいたけど練習がキツくて辞めていく奴らが多くて、今はマネージャー入れて13人だ」


そういえばここの学校のバスケ部って全国大会に出るほど強豪校って聞いた事ある

強豪校は練習が厳しいとゆうイメージがあったけど、それが本当だったとは


「あ、君か、今日スケットで来てくれるのは」


俺と颯斗が話していると1人の男子が近づいてくる


「はい、コイツです部長」

「いやー助かったよ。1人風邪で休んじゃてさー」


この人が部長か

意外とでかいな


「それで、君はバスケ経験ある?」

「いや、中学の頃授業でやったぐらいでしかやってません」

「そうか、バスケのルールは知ってるか?」

「あまり」

「うーん。ま、いいか!試合するぞ!」


そう言って部員を集めてチーム分けを始めた


「よし!こんなもんか」


チーム分けは俺、部長、颯斗と他3人のチームだった

そして余ったメンバーでチームを組んだ


「試合始めるぞ、準備しろー」


最初は相手チームからのボール

俺は後ろの方で構えておく


「それじゃ試合開始!」

マネージャーがそう言い、笛を鳴らした


「おっしゃ行くぜ!」


相手チームが一気に攻めてきた

俺はボールを持っている奴の前に来た


「は!俺を止めてみろ!」


なんかイラっと来たので素早く相手からボールを奪った


「なっ!?」


俺はそのまま相手のリングめがけてボールお投げた


「「「「え?」」」」


ボールはそのままリングの中に入った


「「「「は?」」」」

「よし、入った」

「ちょ、ちょと待て!」


部長が声を出した


「どうしましたか?もしかして相手コートからシュートしないと点数に入らなかったんですか?」

「そうじゃなくて」

「部長」


颯斗が部長に話しかけた


「言い忘れてました。コイツ運動神経が化け物並みにいいんです。周りが引くぐらいに」

「そうなのか?」

「オレの予想だとダンクシュートも出来ると思います」

「君!ダンク出来るの!?」


部長が詰め寄って来る

とゆうか


「え?バスケ部の人たちは出来ないんですか?」

「出来るけど、一般人で出来る奴はいないぞ!?」


マジか

俺の体の構造はどうなってんだ?


この後も試合が続き、俺達側のチームが勝った

次の日、バスケ部から勧誘を受けた

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