第50話
4×100mリレー準決勝がその日の最終種目のため、クールダウンを終え、ミーティングを行った
「今日は1日お疲れ様だったな 男子400の3人、女子400の下岡が優勝、5位に岬、6位に長岡、男子走幅跳の小松原が優勝、男子砲丸の山口が3位、女子走高跳の村上が優勝……よく結果を出してくれた 明日もこの流れで続いていこう」
その後、ホテルに帰ってからの注意事項を話し、荷物をまとめて帰りのバスに乗り込んだ
「しっかし、リレーの準決勝での匠はすごかったなあ」
「ほんとほんと、品田から差詰められなかったからな~、かなり調子いいだろ」
高橋さんからも褒められた
「まあ、体は動きましたね でも怪我明けだし、注意しながら走ります」
「おーよく分かってるな 再発したらもう今度こそ終わる可能性もあるからな 気をつけろ」
「はい、風呂の後のストレッチもちゃんとしますよ」
実際ここ最近でいちばん調子が上がっている こういったタイミングで怪我というのは起きやすいので注意しないといけない しかも今は治った直後という再発しやすい時期でもあるのだ
「匠、ご飯のあと部屋でマッサージするから部屋にちゃんと居てよ?」
「わーかったって……いつも居ないみたいな言い方しないでくれよ……」
「そう言って中3の全中の時コンビニいってていなかったじゃん」
「そんな大昔のことをまだ言うか……いるから大丈夫だよ」
そんなふざけた会話を楽しみながらホテルに向かうのだった
夜8時前頃、夕食後の匠の部屋に、渚がマッサージをしにやってきた
「さーて、どっかきついとこある?」
「やっぱ左腿裏が不安かな、違和感とかあるわけじゃないけどやっぱ気にはなる」
「おっけー、そこ中心に揉んでくね」
渚がマッサージをしてくれる 風呂も既に済ませているし、疲れもあったからかだんだん瞼が重く……なって……
「匠?……匠、寝ちゃったのかな」
完全に寝入ってしまった匠を見て、渚に悪戯心が芽ばえる
「にゅふふ……匠〜?起きないととんでもないイタズラするよ〜?」
「んう……」
全く覚醒する気配は無い そこで
「むぎゅー すりすり……うへへ」
うつ伏せの匠に馬乗りになり、そのまま抱きつくように腕を体とベッドの間に入れる そのまま匠の背中に頬ずりする 周りの人達には見せられないような顔になっているのは言うまでもない
「むー起きない……こうなったら……えい!」
起き上がり、匠を転がして仰向けに変える にしても眠りが深く少し呻き声をあげるだけで起きようとはしない その匠の上に先程のように跨る
「はしたないけど……無防備な匠が悪いんだからね……?んちゅっ」
キスをした いつも責められっぱなしのため新鮮な気持ちだ 調子に乗って舌まで入れて責める
「はあ、はあ……もっと……」
「もっと、なんだって?」
「!!!」
さすがに調子に乗りすぎたのか、匠は起きていた 軽く体を起こし、逃げられないように頭の後ろに手を回される
「散々やってくれたな……覚悟しろよ」
「ふ、ふえええぇ……」
結局、また責められる側に回ってしまった渚であった
こうして夜は更け、明日に響かないよう夜9時を回った所でさすがに解散した
あとがき
どうも主です まさか2年以上も間を開けてしまうとは……
原因は明白です 去年まで主は大学生であったのですが、大学時代は実習が増える+就活でそんな余裕がなかったこと、社会人になってからは執筆の時間がなかったこと、それに伴い書くことへのモチベーションの低下が起きていました 読んでくださっていた方々(いるのか分からないけども)長いことお待たせしてしまい申し訳ありません
書ける時にゆっくり書いて少しずつ更新はしていこうとは思っておりますのでよろしくお願い致します
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