第46話
午後6時現在、競技場での調整を終え、今日泊まるホテルで一息付いていた 明日からレースのためか、少しずつプレッシャーが増してきている気がする
(焦るな……俺はできることは全てしてきた 絶対に勝てる いや、勝つしかないんだ)
ここまでのプレッシャーを感じることなんて今までなかった 中3の時は負ける気なんてしなかったし、実際負けなかった 自分より前にランナーがいた事なんてリレーの時くらいしか無かった しかし今回、ベストタイムで言うと俺は3番目 明日はリレーだとはいえ、明後日の100mのことが気がかりでしょうがなかった
不意に部屋のベルが鳴った ドアを開けると、そこに渚がいた
「匠!ご飯いこ!」
「え、もうそんな時間……?あ、6時15分からって言ってたな……」
既に時計は6時10分を示していた まずいな、遅刻する
「そうだよ!もうみんな向かってるから急ご!」
渚に引っ張られ、ホテルの食事会場に向かう どうやら最上階にあるらしい 温泉と食事会場の入口が向かい合わせであるとかなんとか
会場に着くと、もう俺たち以外は揃っていた 遅れてはいないが、なんか申し訳ない気持ちになる ってか、隆二もちゃんと居て謎にびっくりした
「おい今お前失礼なこと考えただろ」
「だって遅刻魔のお前がちゃんと時間通りいるとかある種の事件だろ」
「なにおう!俺だってちゃんとする時はちゃんとするわ!」
「今までの行動をふりかえってから言え」
そう言うと隆二は反論できずに悔しがっていた これを機に生活態度を改めて欲しいもんだ
すると監督から
「さて、食事はビュッフェ形式だ 明日競技がある者はあまり食べすぎないように 時間は10時まで空いてはいる だが、他の人のことも考えてなるべく早めに済ませるように 食べ終わった者は挨拶とか特にいらないから、あとは自由にしてくれ」
「「「「「はい!」」」」」
ビュッフェ形式の夕食と言われ、試合前いつもパスタの俺は身構えたが、ちゃんとパスタもあったので安心した 俺はミートソースパスタ、サラダ、マカロニグラタン、飲み物はオレンジジュースと烏龍茶を取り、席に着いた
「お前そんだけ?足りるの?」
「いやお前が多すぎるんだよ隆二……」
同じテーブルに座った隆二は、前日でも割とガッツリいくらしい ソーセージカレー(大盛り)にサラダ、俺と同じミートソースパスタとエビチリがおかず用の皿に盛られ、さらにデザートとして果物やプリンを持ってきた 飲み物は烏龍茶だ
「俺は毎回これくらい食うぜ?むしろ匠が少ないわ」
「俺は基本前日は消化にいいものを食うんだよ」
「へええ、そんなこと考えたことねえや」
「お前もそうしてみたら?タイム上がるかもよ」
「いや俺は腹減ってると夜寝れないタイプだから食うんだ」
「さいですか」
後から渚と村上さんも来て、4人でテーブルを囲んだ 食欲はあまり無かったが、無理やり詰め込んだ ……やけに渚の視線を感じながらの食事が終わった
あとがき
ほんっとーに申し訳ないです レポートや課題に追われ、中々書く時間がなかったです 楽しみにしてたって言う人(いるかわかんないけど)お待たせしました
今後も頑張って書くので応援よろしくお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます