第42話
「よし!あと1セット!頑張って!」
「うおおおおおお!」
俺はウエイトルームでベンチプレスをしていた ベンチプレスとはいえど、冬季トレーニングのような重い数値ではなく、軽い重さを速く回数を多くする感じだ ちなみに今は20キロのシャフトを50回5セットのラスト 最後の方になるともう腕が上がらない
「うぐぐぐぐぐ…………」
「あと3回!いけるよ!終わったらご褒美あるよ!」
ウエイトルームには俺と渚しかいない 他のメンツはこの時期はウエイトはあまりせず走るメニューが多いからだ 俺は怪我の最中だからこうなってる 渚は俺の監視役として監督が送り込んだ刺客だ
ってそんなこと考えてる場合じゃねえ ご褒美だと?ならすごいのを期待しよう
「うがあああ!!!」
「はいおっけー!おつかれ匠!」
「も、もう腕が上がらん……」
「さぁ次は腹筋ね!V字腹筋50回5セットいってみよう!」
「え……ご褒美は……?てか、多い……」
「そんなのここじゃできないよ!帰ってからに決まってんでしょ!」
「そ、そんなあ……ここに来てお預け……?」
「ほらはやく!やるよ!」
可愛い顔した鬼教官が、ここにいました
「さーかえるぞ!」
「も、もう動けねえ……」
あれから渚教官により、一般的な背筋100回5セット 腹筋の体勢でメディシンボールを持って捻る腹斜筋のトレーニングを100回5セット この時点でやばいのに、それに練習前に普段みんなでやってる体幹トレーニングを一通り、しかも時間がいつもの3倍という鬼のようなトレーニングを指定してきやがった こいつ絶対鬼だ 全身可愛い皮を被った鬼なんだ
「帰ったら覚えとけよ……たっぷりご褒美貰ってやる」
「ご褒美?はて、なんのことでしょう?」
「とぼけても無駄だ 絶対に貰う 風呂上がり覚悟しとけ」
「ちっだめか……」
「おい舌打ち聞こえてんぞ」
「さて、わかってるな?渚」
「よーしもう寝ますかー」
「逃がすかコノヤロウ」
ご褒美をすっぽかそうとする渚を捕まえ、ソファに座っている俺の膝の上に座らせる そして後ろから思い切り抱きつく
「もーあまえんぼなんだから……よしよし」
「誰のせいだと……」
「ほら、顔上げて」
「え?んっ……」
突然唇を奪われた 少し驚いたが、主導権はやらない 俺が攻めに回る
「んちゅっ、むっ……ぷはっ ちょっ、わたしが、攻めなのに……」
「それだと俺のご褒美にならない 俺は渚を攻めたいんだから」
「……そう言われると何も出来ないじゃん」
そう言って、また2人は唇が痛くなるまでキスを続けた
あとがき
ありきたりな身分差ラブコメと交互に投稿しています 正直ネタが被りそうで怖いです←
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