第30話
「え、ほんと!?おめでとー!!」
朝学校に着き、村上さんに正式に付き合い始めたことを報告した
「やっとなんだね……いつもLINEで中嶋くん鈍すぎって言ってたから……」
「渚そんなことしてたのか」
「だってそうじゃん!鈍すぎほんと!」
……否定できねえ ってか付き合ってるって言ってからの周りの男子からの睨みがすごい
「それでそれで?どこまで行ったの!教えて!」
「ど、どこまでって……まだ何も……」
村上さんが机に頭をぶつけた 何してんだ
「……おおおおおおおいっ!!!!」
む、村上さん!?どうしたんだそんな男が出すような声出して……
「ちょっとねー中嶋くん!?渚ちゃんが可哀想でしょ!?そういうのは男がリードするの!はやくキスして夜ベッドで運動しなさい!!」
「おいおい村上さん!?キャラ変わってる!」
軽くキャラ崩壊を起こした村上さんをなだめる 落ち着いた頃に隆二が登校してきた
「いよーっす匠……なんか雰囲気変わったな……ははーんもしかして、ついにですかお兄さん」
「ああ……まあな」
「おめでとうよ……俺も本格的に彼女作りてえなあ」
そんなこと言ってるなら彼女候補者の存在に気づけよ……と思った匠だが、ここで口出すのも無粋だと思い黙っておいた
チャイムがなり、授業が始まった
放課後、一応先輩方や他の1年にも付き合い始めたことを公表した 一応暗黙のルールで報告しろってのがあるらしいからな
「「「「「……え?むしろ付き合ってなかったの?」」」」」
先輩方全員この反応だった いやめっちゃハモってるし……
他の1年からは「おめでとう」「うらやましい……」という反応だった
「おめでとう……幸せにしてやれよ、中嶋」
「ああ……離す気は無いよ あ、あと昨日はありがとうな 助かった」
「いいって……けど、ちょっとでも隙を見せたら俺が貰うからな」
「山本に取られるのは嫌だな 絶対大丈夫だから」
「……おめでとう」
山本から祝福されるとは思わなかった 素直に嬉しい
「付き合い始めたのはいいが、部活を疎かにはするなよ ちょっとでも腑抜けたことしたらすぐ別れてもらうからな」
高橋さんに言われる
「大丈夫ですよ 渚は鬼なんで手を抜いたらしばかれます」
「その通りです!容赦しません!」
「なら安心だ 頼んだぜ」
そうして練習スタート 渚はいつも以上に俺に口出ししてきて、かなりきつかった
「ただいまぁ……死ぬ」
試合が近くないということで、いつもより練習はハードだった 体を絞り込むために走り込む練習が多かったため、かなり消耗した
「先お風呂行く?」
「そうする……」
湯を貯め、風呂に入って頭を洗う 次は体を洗おう……と思っていると
「お邪魔します!」
「!?!?」
渚が乱入してきた 体にタオルを巻いている
「何やってんだよお前!?」
「お背中流しますね?」
「……はぁー……」
こうなると渚はとまらない もう任せることにした
「痒いとこないですか〜?」
「大丈夫……そろそろいいよ」
「はーい、じゃあお願い匠!」
「……え?」
何言ってんのこの子 え?何させる気?
「匠の背中洗ったげたんだから、私の髪と背中もお願いね?」
「……いやいやいや!?」
「はやく!体冷えちゃうから!」
(3.141592653589793238462643383
2795028841971693993751058209 74944592307816406286208998628034825……)
円周率を数え、煩悩を抑えながらことを済ませる匠であった
「はあーきもちいー」
「……」
2人で湯船に浸かる 俺のアレのすぐ上に渚の形の綺麗なおしりがある 息子を凶悪化させないように心を無にする
「ナ、ナギサ?ソロソロアガロウ?」
「まだ1分くらいしか浸かってないよ?」
「ハ、ハイ」
だめだ、耐えろ俺 耐えるんだ
「……ちょっ匠!?」
ハッとなる 俺は気づかない間に渚を抱きしめていた
「ごっごめ……」
「いいよ……このままで」
渚に止められ、渚を後ろから抱きしめたまま静寂が訪れる
「……渚」
「……?」
渚を呼ぶと振り返る 俺は振り返った渚の頬にそっと手を添えた
少しビクッと反応する渚 しかしすぐトロンとした目になり、そっと目を閉じた
俺は渚の唇にそっと自分の唇を重ねた
あとがき
諸事情により時間遅れました申し訳ありません
あまあまなシーン書くのめっちゃすこ
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