第5話

試験が終わり、合格発表の日を迎えた 近頃は便利なもので、わざわざ高校に出向かなくても、ネットを利用して合否を知ることが出来る


「12時に発表だったよな、確か」


「うん、まあ受かってるでしょ私達は」


「まあ、そうだな」


そして12時となった 2人はケータイで龍山高校のサイトを開く


「うわ、回線重すぎ」


「こっちもなかなか……あ、開いた!」


渚が先にサイトに繋がったので、合格者の番号が書いてあるページを開く


「えーと私が345で、匠が105だったよね?」


「うん」


「どれどれ……あ、あったよ!ふたつとも!」


「うおー!よっしゃ!」


「やった!やった!!」


匠はガッツポーズをしただけだったが、渚は泣きながら匠に抱きついてきた


「ちょっ……どうした渚」


「だって……嬉しくて……実を言うとホテルでも自信なくて、不安になって、声が聞きたくて電話したの……だから、受かっててよかった……!」


「渚…うん、よかった 本当に良かった……」


2人はしばらくの間抱き合っていた 10分後、我に返った2人は顔を真っ赤にして親に合格報告をすることとなった


「……匠」


「ん?何?」


「……高校でも、よろしく!」


「おう!」


あとがき

これで一応入試編は終わり 閑話を3つ挟んで実際の本編に行きます

マイペースに投稿するので気長に待っててください〜

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