第3話

龍山高校を受験すると決めた後、何か面白いことがあるわけでもなく、匠の推薦入試の前日を迎えた 渚は一般入試で受けるため日程は別になる 匠は高校近くのホテルで夜遅く渚の電話の相手をしていた


「……そろそろ寝たいんだが……?」


「えーもう?入試は10時からで入れるのは9時半からでしょ?別に早寝する必要なくないー?」


「だからといって夜中の0時半まで起きていていい理由にはなんねえよ……ってか、渚は勉強大丈夫なのか?」


「電話しながら勉強してるからへーき!匠こそ、明日の面接対策は大丈夫なの?」


「こっちも同じくやってるよ……てかマジでもう寝たい」


「むー、しょうがないなあ それじゃ明日頑張ってね!おやすみ!」


「おーう」


ようやく解放された匠はホテルの机の電気を切り、ベッドに寝転がった すると渚からLINEが来た


『合格したら私特性ハンバーグ食べさせてあげるから頑張ってね!』


……どうやら、死ぬ気でやらないといけないらしい


(絶対に受かる、そして高校で最高の成績を残して、渚に告白する…これが俺の絶対的な目標だ)


強い決意を胸に、匠は眠りについた

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