第2話転機
まさか、と思いエヴァンは医療品を投げ捨てて扉を開けようとしたその時・・・!
家が崩れ、エヴァンは気を失ってしまいました。
どれほど時間が経ったのでしょうか。
エヴァンが目を覚ますと暗闇の中、微かに光が差し込んでいました。
エヴァンは運よく崩れた家の空洞にいたのです。
エヴァンは光を目指して家の一部を押しのけて、やっと外へ出られました。
外はすっかり日が昇り、確かに半日は経っていました。
見渡すと家は殆どが崩れ去り、村は無残な姿になっていました。
しかし、血は残っているのに双方の死体は見当たりませんでした。
村中を探し回っていると、日の明かりとは違う明かりが目に留まりました。
気持ちを落ち着かせたエヴァンは、改めて村を見てみると、食事を摂ったような跡が残っていました。
どうやら、魔人たちは移動したみたいでした。
それを見た時、エヴァンに焦りが生じました。
そう、ステラです。
次の村までは半日もかかりません。
エヴァンは急いで次の村に走りました。
何時間かして、やっと次の村が見えてきました。
村の外見はエヴァンたちの村とは違い、どの家も崩れたりはしていませんでした。
エヴァンはホッとします。
村の門までやって来たエヴァンは門番に声を掛けます。
しかし、いくら待っても返事が返ってきません。
不審に思ったエヴァンは、許可を取らずに門を潜りました。
村の中心へ向かうと、人の気配がしました。
エヴァンは、安心して駆け出しました。
人影が見えた時、エヴァンはその足を止めました。
もちろんそれは村人を見たからです。
けれど、違う人影も見えました。
魔人です。
村人は力無く頭を魔人に鷲掴みにされ、運ばれていました。
それを見たエヴァンは激昂して、魔人へ斬りかかりました。
村中を駆け回り、村の魔人を一人残さず殺しました。
その後エヴァンは村長の家に行きました。
避難してきた人はそこに集まるとステラから言われていたからです。
中に入ると、そこには多くの村人のなかに埋もれているステラを見つけました。
エヴァンは涙を流しました。
そして誓いました。
コノヨノマゾクヲユルサナイト
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