第3話 推しが尊すぎな件

「あっ、おはよう雫...。」

「どしたん?」

「いやあそれがさ...」


「なるほどつまり、朝練に使うスパイクを忘れて先生に怒られたと…」

「そうやねん!実はさ朝起きるの遅すぎてお母さんに殺されそうになったから一刻も早く家を出ようとして、結果スパイク忘れて怒られてん。」

「うん見事に自業自得!」

まあ、そんなこんなで授業を受け昼食になるチャイムが鳴ると一斉に教室からパンを買いに行く人達が出ていった。うちの学校はパンを買えるがほぼほぼ競争なので、ほとんどの人はお弁当を持ってくる。それに加えここは一番遠い教室な為、パンが食べたい時は足が早い友達を買収して買ってもらえれば良いという思考にこの1年を通して分かった。その後1分程待っていると、もう買ってきた人がいるようで

「ちょっと先生聞いてや!階段降りる時インコース攻めたろ思ってたら、1組の女子に邪魔されて欲しいの買えんかったんやけど!!」

と愚痴をこぼしていた。それをみんなは適当にあしらい弁当を食べ、昼食を終えた。昼休みになると、私はひなたの席に行き、ひなたに質問をする。

「なあなあ!」

「ん?何?」

「推しが尊すぎて恋したらどうすれば良い?」

それを聞いたひなたは飲んでいたお茶を喉につまらせた。

「ぐっ。ゴホンゴホン...聞き間違い?」

「ううん。全然(笑)」

「あのさぁ!一言言ってあげる。諦めろ。」

「そう簡単に、諦められたら苦労しないわ!」

「よしじゃあ頑張って諦めさせるような事言ってあげよう。あなたの推しつまり好きな人は、私たちが住んでいるところ京都よりも遠い愛知に居るわけ。あと年齢差まさかの11歳差!てんぷらさんから見ればあんたはリスナーの中の1人。どう見ても叶うはずがないでしょうが!」

「分かってるよ!でもねでもさ、推しが尊すぎんの!!毎日Twitterで呟く内容が可愛すぎ!逆にこれで諦められる方がすげぇよ!」

「あんたの言い分は分かる。でも私は忠告したぜ。せいぜい推しに彼女ができるまで期待するんだなぁ!」

そう捨て台詞をはいた後、すぐに思考を切り替えて私達はまた違う話で盛り上がっていた。


帰宅後


「ふぅぅぅ!ただいまぁー」

そう言ってTwitterを開くと、てんぷらさんがまさかな事を呟いていた。

{今週の土曜日に他のYouTuberさん達と京都旅行に行きます!楽しみだなぁ。}

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という事で今回は、普段の日常編でした!さあ!お次は毎回恒例の次回予告、「みんなぁ!こんちゃす雫だよ!次回のこと言う前に1つ言わせてくれ。これ見てる奴いる?ちゃんとここまで見てるいい子がいたらコメントで教えてね!!ほんっとに毎回私にしょうもないこと言わせやがるぜこの作者。さて話逸れたけど次回は京都に潜入!?どうやっててんぷらさんと会うのかな?皆のども、展開を予想して次回に備えろ!」







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