第8話 サンフランシスコ→グアム 

 2021年6月中旬

 サンフランシスコ警察署特捜課に所属しているネイサン・ダグラスとエドガー・コネリーの2人が使っている情報屋サトリ・ケンイチの家族が殺され、ケンイチ自身も自殺するという事件が発生。 

「ケンイチは銃でコメカミをぶち抜いていたらしい」

 ネイサンはエドガーに教えた。

「妻、それと幼い息子も殺されたんだろ?」

「あぁ、両方とも鋭利な刃物で刺されていた」

 左部でサトリと読む。日本語は難しいとネイサンは思った。サトリは元野球選手だ。

 それと同時に、FBIの潜入捜査官3名が潜入捜査中に殺害される。


 合衆国司法機関の合同捜査の情報が漏洩している可能性があると判断したFBIのジョンは、未だ麻薬組織に面が割れていないエドガーとネイサンに、麻薬の売人であるマエダ・コウキと接触するよう要請する。ネイサンたちは運び屋のアジトを襲撃してボートを破壊し、新しい運び屋として自分たちをまえたに紹介するよう情報屋ウィルソンに脅しをかける。


 ウィルソンは面会を取り次ぎ、2人はグアムに飛んでマエダ・コウキと接触するが、マエダは麻薬取引の単なる仲介人で、その背後にはFBIでさえ存在に気付かなかったサガン・ナオマサという黒幕がいることを突き止める。サガンの指示でグアムから日本への麻薬密輸を実行したネイサンとエドガーは次の仕事を引き受け、更なる潜入捜査を試みる。


 一方でエドガーはサガンの愛人であるウキ・アキナに興味を持ち個人的に接近するが、互いに惹かれ合い愛し合ってしまう。

 ウキは日本語で浮気と書く。

 

 ⭐ウィルソン、夢の中で日本の怪物現れる。倒すと魔法を覚え、死ぬと欧米の怪物出現。

 

 ⭐ミルコ、人間殺すと10人単位で怪物出現。


 2021年6月下旬

 俺の夢の中におとら狐が出現した。

 おとら狐は愛知に伝わる人間に取り憑き、様々な悪戯する妖怪で、取り憑かれた人間は常時では考えられない言動を行う。「おとら狐」の語源はおとらという娘に狐が取り憑いたことから。


 取り憑かれた者は左眼から眼脂を流し、左足が病むという。これは、かつて長篠の戦いにおいて鉄砲の流れ弾を受けた為と言い伝えられている。憑かれる者の多くは病人であり、憑かれると長篠の合戦のことや身の上話をよく語るようになるともいう。


 おとら狐が人に憑くのは、本来長篠城の稲荷社の使いであったおとら狐が、長篠の合戦後に社を放置されたことを恨んでいるためといい、後にそれを鎮めるために長篠城の城藪稲荷におとら狐が祀られたと伝えられる。後に社は、愛知県新城市の大通寺に移されている。

 老人がおとら狐に取り憑かれた。歯が無いのに生魚をバリバリと食べていた。

 寝たきりの老婆におとら狐が取り憑き、一晩中踊り明かした翌朝に亡くなった。

病気療養をしていた母におとら狐が取り憑いた。排泄物には与えていない物が入っていた。

 また、同書にはおとら狐を取り除く方法として、まず陰陽師や修験者に祈祷を依頼し、それでも効果がないときには秋葉山の奥に住む山住様(御犬様)を迎えてくると良いと記されている。犬神によっておとら狐の部分のみを食ってくれるという記述もある。ただし犬神に頼む際には、家族や家で飼っている生き物の名前をすべて挙げてお願いしなければ、名前の挙げられなかった者はおとら狐による害を被ってしまうという。

 俺はおとら狐を刀で斬り殺した。

 俺はパイロキネシスを覚えた!

 

 グアム(英語: Guam, チャモロ語: Guåhån)は、太平洋にあるマリアナ諸島南端の島。


 1898年の米西戦争からアメリカ合衆国の海外領土。第二次世界大戦下で1941年から1944年にかけて日本軍が占領統治し、「大宮島」と呼ばれた。

 マリアナ諸島最大の島で、その南西端に位置する。海底火山によって造られた。北部は珊瑚礁に囲まれた石灰質の平坦な台地で、南部は火山の丘陵地帯である。最高所はラムラム山で標高406m。


 地名

 ハガニア (チャモロ語・英語 Hagåtña、旧称 Agana、日本語 明石、スペイン語 Agaña) :グアムの主都

  

 アガット (チャモロ語 Hagat、英語 Agat、日本語 昭和)


 アサン (チャモロ語 Assan、英語 Asan、日本語 朝井)


 イナラハン (チャモロ語 Inalåhan、英語 Inarajan、日本語 稲田)


 メリッソ (チャモロ語 Malesso'、英語 Merizo、日本語 松山)


 ピティ (英語 Piti、日本語 港町)


 サンタ・リタ (チャモロ語 Sånta Rita、英語 Santa Rita、旧称 Sumay、日本語 須磨)


 タロフォフォ (チャモロ語 Talo fo' fo'、英語 Talofofo、日本語 太郎)


 タモン (チャモロ語 Tomhom、英語 Tumon、日本語 富田)


 ウマタック (チャモロ語 Humåtak、英語 Umatac、日本語 馬田) :1521年にマゼランが上陸

  

 海洋性熱帯気候に属しており、年間を通して高温多湿。「常夏」といわれ、ほぼ1年中海水浴が楽しめる。6 - 12月が雨季、1 - 5月が乾季。雨季にはスコールが降る。年間平均気温は約26℃。

 

 ネイサンとエドガーは日本に行ってしまった。

 俺はタモン湾にやって来た。俺はマエダ・コウキをパイロキネシスで焼き殺した。


 さいたま市

 家族と共に車で帰路に着く途中、明智和美は、一人で雨に濡れながら夜道を歩く佐久間隆夫に目を留める。彼を放っておけなかった和美は自宅に連れ帰り目の境遇を知ると、一家に迎え入れることにした。和美がアメリカン・フットボールでの隆夫の持つ才能を見い出したことから、彼は一気にスター選手へと開花していく。当初は学力不足だった隆夫は、家庭教師の中畑春夫に学ぶなどの努力の結果、オール5になった。T大学の松田康夫、N大学の雷電若葉、O大学の一色喜多郎、R大学の新発田忠太、S大学の西崎博行、G大学の三崎一郎らによるリクルーティングを受けた隆夫は両親の母校、R大学への進学を決意する。しかし、調査員からリクルーティングに関するルール違反が行われていたのではないかと調査を受け、自分が明智和美の家庭に迎え入れられたのは才能ある子を育てて母校に入れるという下心があったのではないかと疑いを持ち、家を飛び出してしまう。昔の仲間と会うが、両親を侮辱されたために暴力を振るってしまう。迷った挙げ句に、和美に会い、和美が自分で選びなさい、というのを聞いて、自分で決めることにする。

 

 俺はグアムの歴史について現地の人に教えてもらった。

 Hagåtña ハガニア はスペイン植民時代以前からグアムでも有数の町であった。1668年に最初のスペイン宣教団 Padre San Vitores が訪れた。酋長の Kepuha の家族は、グアム最初の教会の建設の為に Padre San Vitores に土地を提供した。


 スペインの統治下では、グアムとマリアナ諸島の先住民族はハガニアへの移住を強制された。スペイン統治時代の建物の遺構は、スペイン広場の大司教区の大聖堂の傍に残っている。また、スペイン到来以前の時代の、ラッテ・ストーンはラッテ公園にある。


 1898年の米西戦争時にグアムはスペインからアメリカ合衆国に割譲され、「アガナ」(Agana、英語表記)はアメリカ海軍行政下に置かれた。1940年までに街の人口は10,000人にまで増加し、島の人口の約半数が住んでいた。


 第二次世界大戦では日本軍が占領。明石市と改名して四年半の間、統治した。その後アメリカ海軍が奪回したが、米艦隊からの艦砲射撃により街は著しく破壊された。戦前の居住者の多くはグアム島の他の地域に移住した。アメリカ海軍のグアム再建計画の一環として、直線的な通りからなる新街区が旧市街の上に建設され、現在の都市の発展の契機となった。


 ハガニアにはグアムの政府が置かれ、歴史的地区は多くの観光客を惹きつけている。1998年に首都の名前を、アガナからよりチャモロ語に近いハガニアに変更した。

 

 アメリカ合衆国統計局によると、街の面積は 3 km² (1 mi²)。北にアガナ湾、南にWetlands, Agana Heights、村の中心部には高層のオフィスビルがある。この都市の最寄の空港は、タムニンのAntonio B. Won Pat 国際空港(グアム国際空港)である。


 2000年の国勢調査で人口は約1,100人(グアム島の人口は16万人)。


 ハガニアの中心部にはショッピングモールやレストラン、オフィスなどが林立している。また日本国の「在ハガッニャ総領事館」がある。


 2021年7月上旬

 グアムに、年齢も職業も異なる8人の男女が招かれた。2人の召使が出迎えたが、招待状の差出人でもある佐久間夫妻は、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかった。不安に包まれた晩餐のさなか、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響き渡った。告発された罪は事故とも事件ともつかないものだった。その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、その直後に生意気な青年、龍ヶ崎勇が毒薬により死亡する。


 さらに翌朝には召使の女性、宇喜多久美子が死んでしまう。残された者は、それがアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を連想させる死に方であることに気づく。その上、迎えの船が来なくなったため、残された8人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。


 さらに元総理大臣、須崎努の撲殺された死体が発見される。皆はこれは自分たちを殺すための招待であり、犯人は島に残された7人の中の誰かなのだ、と確信する。


 誰が犯人かわからない疑心暗鬼の中で、召使・老婦人・元検事・医師が死体となる。

 そして、残された3人のうち2人が死に、最後の1人も犯人がわからないまま精神的に追いつめられて自殺する。


 後日、救難信号に気がついた海兵隊が、島で10人の死体を発見し、事件の発生が明らかとなる。

 事件を担当するFBIのジョンは、被害者達が残した日記やメモ、そして死体の状況などから(それは読者が知りえたのと同じくらいに)、事件の経緯、大まかな流れをつかむ。そして、当時の島の状況から、犯人が10人の中にいると考えると矛盾が生じるため「11人目がいた」と推理するが、それが何者で島のどこに潜んでいてどこに消えてしまったのかまではわからない。

 ジョンもこの事件は『そして誰もいなくなった』に似ていることに気づく。

 小説ではある漁師が「ボトルに入った手紙」を見つけることですべての謎が解明する。

 ボトルの中の手紙は真犯人による告白文であった。真犯人は被害者の1人と思われた招待客の1人、ローレンス・ウォーグレイヴ判事であり、事件で不明だった犯行方法・犯行動機などすべての謎に対する真相をボトルの中の手紙に記していた。


 ウォーグレイヴ判事は幼少より生物を殺すことに快楽を感じる性質を持っていたが、同時に正義感や罪なき人間を傷付けることへの抵抗感も強かったため、判事として罪人に死刑を言い渡すという迂遠な手段で殺人願望を満たしていた。しかし、病を患ったことを機に自らの手で人を殺したいという欲望を抑えきれなくなったウォーグレイヴ判事は、欲望を満たしかつ正義を行えることとして、法律では裁かれなかった殺人を犯した9人の人間を集めて、1人ずつ殺していく計画を実行したのである。


 ウォーグレイヴ判事は作中で殺害されることになるが、それは巧妙な偽装死であり、すべてが終わった後に告白文を書き、海に流して本当に自殺した。真犯人が最後のページで死ぬことを語ることによって幕を閉じる。

 

 モスクワ出身のミルコは10人殺すたびにスラブ神話のモンスターを召喚することが出来た。

 ヴィイ(露: Вий)は、東スラヴ神話における死の目を持つ地下世界の生物。その目は普段、大きな瞼や睫毛で覆われており、自力で持ち上げることが出来ない。


 ロシアとベラルーシの民話では、ヴィィの瞼(睫毛、眉)がピッチフォークによって持ち上げられた。ヴィイが見た者は目を覚ますことができず、やがて死亡する。その視線によって、ヴィイは人を殺すだけでなく、村や都市を破壊して灰に変えることが出来る。


 犠牲者

 龍ヶ崎勇 ガソリンスタンド店員

 宇喜多久美子 召使い

 須崎努 元総理大臣

 沼田房子 老婦人

 武藤佑月 元検事

 呂宋右京 医師

 江川敬三 自動車会社社長

 瀬戸哲也 派遣会社社長

 佐久間昭夫 

 佐久間明子

 

 

 

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