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第8話 旅立ち」への応援コメント


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    イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
    ・冒頭の完成度
    良い点:会話・戦闘などある程度動きのある描写で書かれている。
    悪い点:世界観・主人公の置かれている状況の説明が少ない。主人公が到達したい目標・夢が示されていない。
    ・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)
    良い点:地の文と会話文の割合がちょうどよい。漢字とひらがなの割合がちょうどよい。全体を通して一人称の文体で統一されている。
    悪い点:一文が長い。読点「、」が多い。文法のミスが多い。間違った文章表現が多い。誰が話しているか分からない。
    ・登場人物の深み
    良い点:性格がはっきりと出ている。容姿の描写が丁寧。
    悪い点:過去や背景が書かれていない。二面性が無い。思考・行動に一貫性がない。
    ・総評
    文章の読みやすさについて。地の文と会話文の割合がちょどよい。難しい言い回しなどが少ない。漢字の割合も多すぎない。これらは評価できるポイントだろう。しかし一文が長すぎる。その影響で文章中の読点「、」や接続詞が増えて読みづらくなる。特に読点「、」があまりにも多すぎる。今後は一文を短くするよう意識して執筆すると良い。また、執筆した文章の推敲も効果的だろう。
    そして文章表現・文法のミスが致命的だ。感嘆符「!」と疑問符「?」の後に句点はつけない。感嘆符「!」と疑問符「?」の後に文章が続く場合、スペース一個分の空白を開ける。これらの文章表現のルールが守られていない。文章表現が間違っている作品はコンテストに応募した場合真っ先に落とされるので注意。
    また文法が間違っている。以下例:(第2話『ホルス家によって帝国の主要な役職が占められており、叔父が大将軍、そして父親が宰相。』という一文。正しい表記は『ホルス家は帝国の主要な役職を占めており、叔父が大将軍、そして父親が宰相だ。』となる。以下解説:(前半部分『ホルス家によって(中略)占められており』と受け身の形になっているためこの文章の主語は「帝国の主要な役職」であると判断できる。しかし後半部分『叔父が大将軍、そして父親が宰相。』という文章。「ホルス家」が主語であることを前提に話が進められており矛盾している。)。同じく第二話『騎士とは、一般人と異なり極めて優れた身体能力を持つ。』という一文も文法ミス。)
    加えて誰が話しているのか不明な会話もあった。以下例:(第三話『「まあまあ、良いじゃないか。せっかくのお義父様の誕生日パーティーの朝に、そんなにガミガミ言うこともあるまい。」』外見に気を遣えと怒る母親に対してなだめる台詞。初見で誰が喋っているのか不明。状況を理解するのが難解。その後の説明から『インディリア=フォルスト=ホルス大公の長女』であることが推測できる。が、それを加味しても読者に対してあまりに不親切な文章になっている)
    執筆前のプロットの作成。執筆後の推敲。これらを行うことで少しでもミスを減らして欲しい。
    冒頭の完成度について。会話から始まり、戦闘が行われる動きがある。第一話の構成は評価のポイント。しかし冒頭に必要な要素が足りていないためボンヤリとした内容になっているのがもったいないところ。主人公が誰なのか分かりづらい(第一話を読んだ時点で剣聖ランベルクが主人公であるとしか認識できなかった)。主人公が到達したい目標・夢が示されていない。読者が感情移入すべきキャラクターが誰であるのかを示す。主人公の目標を設定して物語の目的を読者に伝える。これらを書くことができれば物語としての魅力が増す。冒頭の完成度も高まるだろう。
    登場人物の深みについて。どの人物もはっきりとした性格が描かれていて評価できる。しかし(主人公も含め)行動が単調すぎる。無双するため(作者の目的のため)だけに、主人公も登場人物も都合よく動きすぎている(ご都合主義になっている)。執筆を始める前に、登場人物の性格・過去・行動原理などについてまとめる。プロットやおおまかなあらすじを書いて内容を整理整頓する。といったことを行うと改善するだろう。
    最後に。感嘆符は「❗」ではなく「!」を使うことを個人的におすすめする。正直に申し上げると違和感が強い。(あくまでも個人的な意見です)

    作者からの返信

    ありがとうございました。大変詳しく批評頂き、感謝しております。参考にさせて頂き、これからの文章に反映させて頂きます。