第3話

「あのさ、みんなに言いたいことがあるんだけど」

 どう反応されるか不安だ。

 僕には部員たちに伝えなければならないことがある。

「何?」と玲奈が言う。

 玲奈はどうでもよさそうに腕を組んでいる。

 いつもクールで、それに成績もいいのだが、真面目だ。

「この間の夏休みに海に行った動画をサイトにアップロードしただろ。あれがなんと百万再生を超えた」

「えーっ」と加奈が言う。

 加奈は喜んでくれたが、他の部員はどうだろう。

「あー。おそらく私たちの水着ね」

 やっぱり危惧していたとおり、玲奈は否定的な感じだ。

「一応、僕に広告収入が入ってくることになったんだけど……」

 僕は言いにくかったことを口にした。

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