第2話

 僕は今日も相変わらず、文芸部の部室へ足を運ぶ。

 ちょっと今日は部員に言わなきゃならないことがある。

 それを言った場合どうなるかちょっと想像がつかず、困惑していた。

 僕は自分クラスの教室から階段を下って二階へ行く。

 玲奈と僕は同じクラスだが、僕は掃除があったので後から向かった。

 いつも廊下は放課後になると吹奏楽部の演奏が響き渡っていることが多い。

 僕は部室で暇な時、演奏を聴いたりもした。

 ドアを開けると玲奈、加奈、由里が珍しく三人そろって、入ってきた僕のことを眺めていた。

 珍しいな部員が全員いるなんて。

「やぁ」と僕は言う。

 部員は皆僕の方を見ていた。

「珍しいわね四人そろうなんて」と玲奈が言った。

 玲奈は他の部員の中でも一番真面目だ。

「そうですね」と加奈と由里が言った。

 僕らには高校二年の加奈と高校一年の由里という二人の後輩がいた。

 部室の中はテーブルと本棚があり、それが部屋の半分で後は何も置いていない場所がある。

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