第19話 Aランク降格
冒険者ギルドのトイレのドアを少しだけ開けて、隙間からギルドの様子を窺うSランク冒険者パーティー『焔の剣』リーダーの剣士ミナト。
同じく女子トイレの扉の隙間から、片目でギルド内を確認する魔法使いアオイと弓使いヒマリと回復士ユイナ。
ちなみに回復士ユイナは女子トイレが2つしか無かった為、アオイとヒマリに先にトイレに入られて、直ぐにトイレに入る事が出来ず、ギリギリ・・・ 、アウトでした。
なのでノーパンですが、ミナトもちょっと漏らしたのでノーパンです。
受付嬢メイの前から冒険者達がいなくなったのを確認すると、ミナトはギルドに戻った。
そしてメイの前に並んだ列を無視して、受付の一番前に進む。
アオイとヒマリとユイナもそそくさとミナトの後ろについていく。
「ちょっと御免よ!」
一番前で依頼の受注中の冒険者を押し退け、メイの前に来た。
押し退けられた冒険者は、「何だよぉ!」って言う顔をするが、Sランク冒険者のミナトには何も言えず。
「メイ、さっきは御免よ。取り敢えず眠いので早く帰りたい。この素材を買い取ってくれ」
冒険者証とアイテムバッグから魔石を取り出し、受付カウンターに置いた。
アオイとヒマリとユイナも冒険者証を、受付カウンターに置く。
メイは皆の冒険者証と魔石を受け取る。
「ミナトさん、ギルド長から話があるそうで、執務室で待ってます」
「ちっ、疲れてるから早く帰りたかったのだが、しょうが無いか」
「えー、眠いんだけどぉ」
と目がしょぼしょぼのアオイ。
「面倒臭いよぉ!」
と不機嫌なヒマリ。
「・・・」
(ノーパンだから早く帰りたいんだけどぉ。)と思ってるが声に出ず、顔を真っ赤にして俯くユイナ。
皆渋々2階のギルド長の執務室に向かった。
「失礼します」
執務室に入った『焔の剣』の4人。
ギルド長が苦い顔で「まあ、そこに座ってくれ」と着席を促す。
2人掛けソファーにミナトとヒマリが、補助の椅子にアオイとユイナが腰掛けた。
「どんな話があるんですか?疲れてるから早く帰りたいんですけど」
ミナトは不機嫌な顔で言った。
「眠いんですけどぉ?」
瞼が重く目を全開に開けられず、椅子の背もたれに寄り掛かり、眠そうにギルド長を見るアオイ。
「そうか、それなら手っ取り早く言おうか。期限切れで今回の依頼が未達成になったので、・・・Aランク降格になった」
ギルド長はミナトの目を見詰め、真剣な顔で告げた。
「はぁ!聞いて無いぞぉ!大体1回ぐらい未達成で降格なんておかしいだろう」
疲れてる事が一瞬で吹っ飛び声を荒げるミナト。
「あり得ないわ!どう言う事?」
ギルド長に食って掛かるヒマリ。
「冗談じゃ無いわ」
眠気が吹っ飛び、怒りを滲ませるアオイ。
「・・・」
声に出さないが、怒りに身体が震えてギルド長を睨むユイナ。
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「面白い、更新頻度をあげて欲しい」、「面白い、もっとおかわりください」と大変嬉しいレヴューをいただきましたので、頑張って今度の土日(5/9,5/10)だけ0:00と12:00の1日に2回投稿する事にしました。
コロナウィルスで自粛をされている方も多いと思いますが 、Stay home中に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
「面白い」「続きを見たい」「更新頻度上げて」と思っていただけましたら、ブクマ、★★★、コメント、レビューをいただくとモチベが上がりますので、宜しくお願い致します。
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