第9話 クロドと一緒にギルドに行った

俺とブラックドッグのクロドは、無事ダンジョンを脱出した。


俺は途中の戦闘で、かなりレベルが上がった。とは言ってもせいぜいCランク冒険者程度だけどね。


現在のステータスはこうなった。


名前:ユウマ

種族:人族 (転生者)

年齢:18才

性別:男

レベル:20

空間魔法 LV5

├ 空間収納(小)

├ 空間把握(中) Up

├ 封印 New

└ 亜空間作成 New


【空間把握(中)】

現在自分がいるエリアと隣接するエリアの空間を把握出来る。


【封印】

封印する事が出来る。

大きさと対象範囲は空間収納と同じ。


【亜空間作成】

任意の場所に亜空間を作成する事が出来る。

大きさと対象範囲は空間収納と同じ。


空間把握が隣接するエリアも把握出来る様になったので、ダンジョンなら自分がいる階とその上下の階まで見られる様になった。


封印は何の為にあるのか、どう利用すれば良いか、まだ思いつかないが、亜空間作成はかなり便利だった。


これ使い方によってチートだよ。ほぼ無敵になった感じだ。


詳細は乞うご期待だね。


クロドに乗った俺がダンジョンを出ると、門番は驚き後退る。


「モ、モンスター?」


「従魔です。ダンジョン内で従魔にする事が出来ました。これから冒険者ギルドに登録してきます」


「お、おう、そ、そうきゃ」

緊張で思わず噛んでしまう門番。


俺はクロドに乗ったまま、冒険者ギルドに向かう。


道で擦れ違う人達は驚き立ち止まり、擦れ違うのを目で追う。


冒険者ギルドに到着すると、クロドから降りてクロドを連れて受付に向かう。


ギルド内にいた冒険者は、クロドを見て左右に後退り、受付までの道が出来て、いつも騒がしいギルド1階の酒場も、一瞬の内に静まった。


俺はいつも話をする受付嬢である猫獣人のメイの前に来た。


「あら、ユウマ、今日は・・・1人か・・・し・・・ら・・・?」


ギョッとした目でクロドを見て、言葉が中々出て来ないメイ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃の『焔の剣』。


倒したゾンビの死骸が悪臭を放つ中。


「此奴ら次から次に来るぞ!」


ズブゥッ!バタッ!!


剣士ミナトはゾンビの胸に剣を差し込みゾンビを倒す。


「く、臭いわよ!先に足を斬りなさいよ!ファイアーウォール!」


ブゥオオオォ!


魔法使いのアオイは炎の壁でゾンビの群れを分断しようとしたが、ゾンビは燃えるのも構わず前進してくる。


「ひぃ」

回復士ユイナは怯えて後退る。


「ユウマ!聖属性の矢を頂戴!」


ヒュン、ズブッ!


弓使いのヒマリがゾンビの胸に矢を放ち、矢は刺さるが核まで届かない。


「ユウマは首にしたからいないってばぁ」

ユイナは泣きながら囁く。


「クソっ、今戦闘中でアイテムバッグから物は出せない!」


ミナトは必死にゾンビを斬り殺す。


と言うわけで、『焔の剣』は、まだ戦闘が終わって無かったのでした。


これ夜通し戦うパターンだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る