純粋だから良い子に見えるけど

 

「さっきの話の続きになるけど、私は全ての種族から嫌われている。でも、全種族の中で唯一どこへでも行く事が出来た」


 再び歩き始めるクラリスの隣で、サイは首を傾げた。


「他の人は移動を制限されていたの?」


「ええ。ティスノミアでは基本的に人族は地図で見ると南の方、魔族は北の方に暮らしていて、お互い干渉しない事が暗黙のルールとなっている」


 基本的に。その言葉に対して、例外もあるんだろうな、とサイは思う。だが、いちいち話の腰を折っていては先に進まないため、疑問を飲み込む。


「でも、私には人族の血も魔族の血も流れているし、穏健派として全種族の共存を望んでいた。だから例外として人の国に立ち入る事を許されていたし、人族の巨大なコミュニティである“冒険者ギルド”にも加入していた」


 ギルドでは様々な仕事が受注でき、クラリスは主に魔物退治の仕事で生計を立てていたと言う。

 いや、逆に言えばそれ以外の仕事は拒まれる事が多かった。


「私の存在を認識すれば、その異常性に誰もが嫌悪感を抱く。だから他人に関わる仕事は殆どが断られた。商人の護衛以来や、他の冒険者が潜っているダンジョンの探索などは一度もやらせてもらえなかった。だからただ一人、辺境に赴いて増え過ぎた魔物を減らすとか、素材を持ち帰るとか、それくらいしか出来なかった」


 仕事をこなす限りギルドの利用は受け入れられていたが、サービスは良いものとは言えなかったらしい。

 依頼報酬は二割減らされるし、食堂を利用すれば通常より五割増しで提供される。

 街中ではもっと酷く、高級な宿屋は門前払い、低価格の粗末な宿屋なら受け入れてくれる場所が多いが、それでも価格は相場の二倍近く取られる。


「でも、それでも私は人族の国で暮らした。半魔の私が暮らすには高い税金を納めなくてはならない、そう考えると理不尽な待遇も我慢出来た」


 そこまでして人族の国で暮らす理由は、魔族にも温厚で友好的な者がいる、そう知って欲しかったから。

 悪辣な環境でも大人しく、真面目に暮らし、沢山の仕事をこなせば次第に受け入れられるのではないか。そうすれば、いつか穏健派の魔族も人族の国で暮らせる様になるかもしれない。

 そうやってクラリスはただ一人で理不尽に抗い、人族の国に貢献しようとひたむきに仕事を受注していた。


「でも、人族と魔族の繋がりを良しとしない者がいた。それこそが魔神ウラリュスだった」


 魔族の地では力こそ正義。強き者がそれ以下の者を従える。

 頂点に立つウラリュスは、人族に関わりさえしなければ全てが自分の思い通りになる、そんな現状をとても気に入っていた。


「ウラリュスは魔神、神はそれ以下から干渉されない。だからこそ魔族の中で彼女は自由なのだけど、もしも人族との共存が叶ったら、彼女は自由ではなくなる。人族には魔神を倒せる勇者がいて、それと共に生きるという事は、ウラリュスの自由は勇者の力によって制限される。魔族が人族と同じルールの中でしか行動できなくなってしまうの」


 聞けば人族の国には、地球で言う法律がいくつもあるらしい。それによって人は裁かれるが、魔族達にルールなど存在せず、強者が正義である、或いは最も強い魔神が善悪を決めるのだ。そうやって魔族達の問題はその場その場で解決している。因みにこれらの理由から、穏健派の魔族は底辺として扱われている(その底辺に対してもウラリュスは慈悲深いのだが)


「だからウラリュスは私を止める事にした。最初に彼女と会った時、そこは魔王城で、私は強制転移させられたの。仕事の最中だった」


 クラリスは全種族に嫌われている事をよく理解していたため、魔神も同じだろうと思い、最大限の警戒をした。

 しかしウラリュスが言った一言にクラリスは驚愕した。「余の配下になれ」


「魔神が何人かの精鋭を側に置いているのは知っていたけど、半人族の自分が選ばれるとは思わなかった。人族との関係を持った私は疎まれて殺されるのだと思っていたのに」


 どうやらウラリュスは余程魔族を大切にしているらしい。何せ底辺の穏健派の魔族ですら、生きるのに十分な土地を与えられているし、過激派から穏健派への過度な嫌がらせもウラリュスの配下が止めに入っていたそうだ。


「でも、私は堂々と断った。人族との共存を目指すと。それこそが禁じられた恋に身を投じた両親の幸福だから」


 両親は既にいないのだけどね、と少女は寂しげに呟いた。


「断った後、私は何も言われずに元の場所に帰された。それから数日間は変わらず過ごしていたのだけど、ある日再び魔王城に転移させられた」


 そこで言われた言葉に、クラリスは再び驚愕した。「別世界を侵略する。其方には脅威となり得る者を消してもらう」

 彼女はクラリスの意見など聞き入れず、勝手に配下として扱い始めたのだ。そしてクラリスに抗う力は無い。まさに神の決定。


「そこで説明されたのが、避難所で貴方達に話した事……つまり、私は貴方達……特に勇者を殺す為に送られて来たの。魔物達と同じ様にね」


「でも、優しいクラリスは僕らを救う為に情報と力を与えてくれたじゃないか。魔神の味方をする方が安全なのに。貴女は本当に美しい人だ」

 サイは真っ直ぐクラリスの目を見て言った。

「ただ、不思議な事が一つだけ。魔神程の者が、クラリスを強制的に操る事は出来ないの? 例えば、精神を操作し、自分を裏切らないように他人を操る魔法とか、そういうのは無いの?」


「鋭いわね」

 言った後、クラリスは誇らしげに微笑んだ。


「そういう魔法はあるし、私も掛けられた。でも、私に効果は無かった。精神汚染の魔法は、強い精神力があればレジスト出来るから。それが例え、魔神の魔法だとしても」


「へぇ、凄い。劣悪な環境で暮らして来た事によるメリットもあるんだね」


「そうね、確かにそのお陰でもあるけど、実はこの刀には呪いがかかっていてね」


 サイの目が光る。「刀に?」


「ええ。その呪いを抑え込む為に使用者には強靭な精神力が必要なのだけど……話が逸れた。とにかく、この刀を握る時間の分だけ、私の精神力は強くなる。だから自分の意思でこの世界を生きる事が可能なの。魔神ウラリュスの思い通りにはさせない」


 サイは刀について詳しく聞きたがったが、今日の目的地に辿り着いてしまった。



「えっと、ここがさっき言っていた食料店?」

「うん、スーパーって言うんだけどね」


 二人が足を止めて見つめるそこは、壁と屋根の半分が失くなった、まるで解体途中の建物だ。


「……既に戦いが終わって静かになっている、そう思ったけど、中に強そうなのが眠っている、よね?」


 サイがクラリスに確認を取ると、彼女は驚いていた。


「丁度言おうと思っていた。よく気配に気付いたわね……多分中にいるのはオーガ。鬼の魔物で、最奥の瓦礫の向こう側にいるわ」


「なるほど、あそこか」

 遠くを見つめたサイは口角を上げた。


「僕一人で殺る。君といると昂ぶってしまってしょうがないんだ」


「え? それってどういう……ま、待って!」


 クラリスの制止も聞かずにサイは走り出す。

 さっきの言葉は事実だ。

 胸の高鳴り、上昇する心拍数、気分の高揚。

 クラリスと出会ってから、サイの中で何かが変わり始めていた。まるで、今までなかった“感情”というものが生まれたような感覚。


(これがなんなのかはわからない。ただ、僕はいつも合理的に動く。最も自分の為になる事をするんだ。今だって闘争本能で飛び出したけど、冷静な頭では経験値を稼ぐ為に強敵に向かう事は正しい行動だと判断している。だから僕は間違ってない、後は思う存分殺るのみ)


 合理性を追求したサイは、感情の異変など気にかけない。己の価値観に合う行動ならばそれは正しい。止まる理由はない。


 敷地内に入り、壊れた壁を乗り越えて、倒れた陳列棚を飛び越える。死体が幾つも転がっているが、サイがそれを気にするわけもなく、敵はそれなりに強いのだろうと予測するだけだ。

 身体が軽い。どこまでも高くジャンプ出来るし、いつまでも速く走り続ける事が出来る。

 そんな万能感を身に纏ったまま、散らかる建物内で足音も立てずに華麗なステップを踏み、遂に赤黒く禍々しい鬼を見つけた。

 身体中が筋肉で凸凹していて、耳は大きく長い。顎や脇の毛は不潔感を醸し出しているし、黄ばんだ牙で噛まれたら病気にでもなりそうだ。

 壁に背を預けて座っているが、座高だけでもサイより二倍も大きいオーガは、気配に気付いたのか目を開いた。だが、起きるのが遅かった。


(そのまま眠ってれば苦しまずに死ねたのにな)


 サイは慈悲のかけらも無く全力で拳を振り抜いた。既に敵の目前に迫っていたのだ。


「ゴオォ!」


 頬を殴られたオーガは横の壁を突き破り、建物の外まで飛び、スーパーの駐車場の車を背中で潰した所で止まった。

 敵が体勢を立て直すのを待つサイではない。既に次の動作に入っていた。

 オーガが起き上がるギリギリまで集中し、ウォーターレーザーを放つ。

 立ち上がったオーガはサイの四倍以上大きい。そんな巨大な的のど真ん中を狙うが、赤鬼は手をクロスしてそれを防いだ。貫通するものと思っていたが、肌を傷つけ数歩仰け反らせるだけだった。


(硬すぎる。ウォーターレーザーが通らないなら、あのなまくら刀は使えないな)


 刀の斬れ味が悪いのはどうにかならないのか。後でクラリスに手入れの仕方を聞こうと思う。


「グオォオォオ!」


 サイの水魔法が終わると、オーガは雄叫びをあげる。頭の薄毛が逆立っているのは、まさに怒髪天を衝くといった所か。

 寝込みを襲われて怒っているのだろう。


(でも、雄叫びを上げる暇があったら動かなきゃ。僕の前で時間を無駄にするなんて、おつむが弱いんじゃないか?)


 サイは恐ろしく早い動きでオーガに駆け寄り飛び上がった。

 そして闇魔法で牛刀と三徳包丁(家に寄った時に持ち出した)を取り出すと、両手に一つずつ持ち、赤鬼の両目に突き刺した。


「ガァァォァア!」


 耳が痛くなるほどの叫び。サイはオーガの身体を蹴って距離を取る。


(使い捨て用の刃物は持っておくと便利だな。残りは四本か)


 サイは闇魔法ポケットに収納した刃物を思い出す。細長い柳刃包丁、出刃包丁、それから小さなペティナイフが二つ。全て家の台所から持ってきたものだ。

 因みにこれらの品は、サイが家庭科の授業で学んだ時に斬れ方の違いが気になって父に買って貰ったものだ。似たものばかりでたいした違いがわからないサイだったが、ここで役に立つなんて思いもしなかった。


(鬼は相当悶えているな。やはり魔物も粘膜部分は弱いのか)


 サイは鬼の眼球を貫いた感触をしっかりと覚えている。

 角膜に切先が触れ、水晶体を貫き、ゼリーで出来たボールみたいな感触の硝子体より先に進み、その奥で硬い肉に刺さった。

 赤黒い肌の筋肉鎧に刃物を突きつけても刺さらないだろうから、さっきの攻撃はまさにクリティカルヒットだ。


 しかし距離を取ったサイは接近する隙を掴めない。眼球に刃物を突き刺されたまま、オーガは我武者羅に暴れている。

 視覚を潰したのは間違いだったろうか。せめてこちらを狙ってくれればいくらでも立ち回り出来るのだが、暴れ回る化物に近寄るなんて、扇風機に巻き込まれる羽虫じゃないか。

 そんな事を考えながらサイは距離を取る。

 だが、次の瞬間オーガの動きが止まる。

 チャンスと思い再び近寄るが――


「――っ!」


 見えない筈なのに、隕石の様な拳がサイの頭上に迫っていた。

 咄嗟に身を投げ出す事でそれを躱す。

 背後のアスファルトが割れる音を聞きながら体勢を立て直し、敵から離れるために後ろに飛ぶ。その着地時に鳴らした音に、オーガは振り向いた。


(そうか、目を潰されても耳が生きている。だから僕の場所がわかるのか。確かに僕も鬼になってから聴覚と嗅覚が敏感になったしな。そう考えると、匂いで僕を探し当てる事も出来るのか)


 ならばそれらも潰すべきだ。サイは即座に判断した。


「燃えろ」


 手のひらから出すのは火の魔法。火炎放射器の様に火を噴射し、それはオーガの頭部に届く。

 赤鬼の肌は火に焼かれる事は無いが、薄い髪の毛に着火し、頭を燃やしたオーガは煩わしそうに首を振る。

 オーガは焦げた匂い、髪の毛がパチパチ燃える音に夢中でサイを見失う。

 その隙に鬼の足元に接近したサイは両手にペティナイフを持ち、狙いを定めてから――的が動く為手こずるが――強く大地を蹴る。


 そして鬼は再び悶絶する。

 サイの拳が一つずつ、丸々入るくらい大きい鼻の穴の奥に、深々とナイフを突き刺されたからだ。


「ゴォォオアガァァァ!」

 オーガは目と鼻からドス黒い血を流しながら天を仰ぐ。


(さっきからうるさい。無駄に声がでかい)


 サイは闇魔法から最後の包丁を取り出す。

 右手の出刃庖丁で開いた口内の舌を突き刺し、左手の細長い柳刃包丁で耳の穴に突き刺した。


 オーガは力が抜けた様に膝をつく。だが、そこでまだ粘る。倒れない様に上半身を揺らしながら、弱々しくも拳を振るいサイを探す。


 サイは一旦距離を取る。オーガはもうサイを捕捉出来ないのに、まだサイを殺そうとしている。そのタフな肉体にどうやってトドメを刺そうか、少年は悩む。


(肉体が強過ぎて、僕の攻撃では絶命させる事が出来ない。鬼の化物であるオーガを殺す火力が、鬼の子である僕には無い。一体どうやって仕留めるか)


 口から刀を刺しこもうかとも考えるが、口を閉じられたら刀は折れるだろう。サイは刀を気に入っている。魔物によっては刀で倒しやすい種類は多いし、人を殺すのにも重宝する。

 だから硬い鬼に対して刀は使えない。


(なら、殴るか)


 ダメージは少ないだろうが、地道に積み重ねれば死ぬだろう。既に顔中血だらけなんだし。サイはそう考えて跳躍し、鬼の頭に拳を振り下ろした。

 弱ったオーガは力無く地面に顔を叩きつけられ、サイはその後ろ首の上に跨る。この首もやはり硬い。コンクリートで出来ているのだろうか。

 まぁコンクリートも割れないことはない。そんな考えで、うつ伏せで倒れるオーガの後頭部に、サイは何度も拳を振り下ろす。

 右、左、右、左。

 両手を使い、勤勉な作業員の様に、ただひたすら何度も、何度も……。






「……サイ?」


 未だ命の絶えないオーガに拳を振り続けるサイを、可憐な少女が見つめた。

 クラリスはサイを追おうとした後、スーパーに入り、そこに転がる人間の死体達を丁寧に外に運び出し、火葬していた。その為サイの元へ駆けつけるのが遅れた。また、サイはそれら全ての行動を匂いで感知していたし、このタイミングでクラリスがサイの元に来る事も既にわかっていた。

 わかっていたのに、殴り続けている。

 まともな精神の持ち主なら、自らが残酷な事をしていると理解するが――そもそもこんな戦い方はしないが――サイはまともではない。

 だから手を動かしながら、当然の様に会話をする。


「ああ、この魔物、かなりしぶとくて。僕には火力が足りなくて仕留めきれないんだけど……何かいい方法ないかな?」


 クラリスは息を飲む。

 顔中の穴という穴に刃物を突き刺し、それでも生きているからと言って頭部を殴打し続ける。

 こんな残酷な戦い方を、この少年は当然の様に行なっている。

 何かがおかしい。

 狂気も無ければ悪意もない、純粋な少年にクラリスは疑いを持ち始めた。


「闇魔法には、他者の内部に入り込み、身体を操る魔法がある。敵が弱ってればその分操りやすいから、今なら成功する筈。詠唱は……」


 とにかく今は哀れなオーガを楽にしてあげたい。普段魔物に感じるよりももっと強い同情を持って、クラリスはサイに対してアドバイスを行う。

 魔法の発動には詠唱が必要だ。

 高い集中力を持って、豊かな想像力を用いれば、詠唱を短縮したり、無詠唱でも魔法を発動出来るが、基本的には詠唱をしながらイメージを固める必要がある。

 だというのに――


闇の操り人形ダークドール


 説明の最中に彼は唱えた。

 そんな詠唱は聞いた事がないとクラリスは思う。何も発動しないだろう、と。

 だが、サイの想像力はクラリスが知っている魔法を超えていて、また、それを遥かに凌ぐ力を持っていた。


「嘘でしょ……」


 クラリスが教えようとした魔法は、敵の精神を汚染し、自らが下す命令を強制的に受け入れさせる、そんな魔法だった。

 それなのに、サイが使った魔法は、敵の全てを自由自在に操る闇魔法だった。


「へぇ、すごい魔法だね! この魔法があれば最強の兵士が作れるよ!」


 サイの手から放たれた闇の瘴気は、オーガの傷口から入り込み、その身は完全にサイの自由自在となった。

 サイは自分の身体を動かすのと同じくらい自然にオーガの身体を操り、先ずは首を折った――手も使わずに首を傾げる動きだけで折ってみせた。

 そしてその後もオーガを動かし続ける。既に命が無いというのに、まるでオモチャで遊ぶかの様に無邪気に、サイはオーガを操った。

 歩かせてみたり、無理な方向に腕を伸ばしたり(バキバキと骨を折りながら動く身体にサイは感心した)終いにはオーガの手によって自らの頭部を引っこ抜き、それを遠くの家屋に投げてしまう(破壊された家を見てサイはまた感心した)



「本当に凄いよ! 死んだ後も動くし、身体の全てを無駄なく凶器として扱える。こんなに良い魔法を教えてくれてありがとう!」


 サイの満面の笑みに、クラリスは素直に頷く事が出来なかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る