第25話 健参戦!
何故かいきなり健が3人の目の前に
現れたのだ。偶然なのか必然なのか?
「健?どうしてここにいるんだい?」
黒崎が尋ねると、
「いやぁ、偶然スーパーでガラガラ回したらここのフリーパスを当ててね。参ったなぁ笑。」
健の悪運も素晴らしい物だ。
「それで何の用なのよ??」
冷たくあしらう光。
「そんな態度取ることないだろ?
偶然会ったんだから、良ければ一緒に行動しないかい?」
仲間に入れてくれと頼んできた。まさかの
大胆行動。
「健!図々しいわよ!!」
姫も図々しい健に腹立つ。光も同様。
「まあまあ。そんな目くじら立てずに!
健一人だとさすがに寂しいから、一緒に行動しようよ?」
黒崎があまりにも
行動を一緒にしようと持ち掛ける。
女二人は流石に黒崎が言うのならと
賛成してしまう…
「ありがとう!!俺が来たからには盛り上げるぜぇ。後で感謝するぜ?」
みんな少しイライラした。
健のおすすめのアトラクションへ行く
事になった、姫達は次の目的地へ!
(ホラーマンション)
怖い幽霊が出てきて、恐怖と絶叫させるホラーアトラクション。単純に言えば、お化け屋敷である。ここなら、二人きりになれると健はプランを練って来たのだ!
それにしても、何故みんな遊園地を普通に楽しめないのか?これが普通なのかもしれません。やっぱり、好きな人親密になりたくて
男女共に必死なのでした。
「よぉーし!到着。男女ペアになろうぜ!
どうせなら男女ペアの方が盛り上がるじゃん?」
健が提案を出すと光は
(単純にそう言えば男女ペアになれたのかぁ!)
光より健の方が
元々、女を引っ掻けるのだけは人一倍練習して
まさに
実力である。
「そうしようか?」
「健がそうしたいなら僕はそれでいいの?」
二人が納得して光も
「ウチもそれで賛成だよ!」
姫と黒崎をくっ付ける事が出来るなら
それで充分でした。どうやって決めるかは
男同士と女同士でジャンケンして
勝った人同士、負けた人同時にバディを
組むことに。健が考えたにしては公平な
ルールであった。そして、それぞれジャンケンを行う。女の子同士は、光が勝って姫が負ける。男の子同士は…黒崎が勝ち健が負けてしまう。
「よぉっし!これで決まりだな♪」
健は誇らしげに語る。健には今、強運が付いているのだった。不満な気持ちになる女の子二人。黒崎はいつものように何も反応無し。
「じゃあ、俺と姫が先に行くかな?
行こうか?姫??」
気持ち悪い健と行くのは、本当に姫は
耐えられなかった。早歩きで進む。
それを直ぐに追いかけて入る健!
「待ってくれよぉ!置いてかないで!!」
そして、黒崎と光は少し時間がしてから入るので入り口で待機。光は良い時間の過ごし方を思い付いた!!それは…
「黒崎くんってどんな女の子タイプなの??」
「そうだなぁ…優しくていつも笑ってる
人かなぁ?」
当たり障りのない返答。光はもっと問い詰める。
「学校とかに居ないの?そんな人?」
「あんまり考えたことないなぁ…自分の事で精一杯な所あるから。」
(まだ黒崎は誰も好きではない??なら
姫にチャンスがありそう!)と思う光。
「そうなんだぁ…なら好きな人居ないんだね!」
少し安心して話していると
「ん~…少し気になる人が居るんだよね笑」
おやおや?誰なのか??
「えっ?誰なの??」
「僕が飲食店で働いてるときに、食べに来た見ず知らずのお客さん笑。」
(なにぃーっ!?見ず知らずなのに??)
「えっどうしてそんな人が気になるの?」
「変だよね。飲食店って、あまり接客以外が感謝される事ってほとんどないんだよね…。
僕は気にした事なんて無かったんだけど、ある日に来た高校生二人の女子が沢山食べててね、フロアの人達が話題にしててね。その二人は遠くからしか見えて無いんだけどね笑。その片方の女子が、キッチンに手紙を出して来たんだ。ご馳走さまでしたって♪何だか凄い嬉しくなってね!」
まさかその女性二人が姫と光だとは、黒崎は
全く分かってません。逆に光も自分たちの話だとは、全く分かりませんでした。
「そんな事で好きになるの?」
「そうだよね。変わってるよね!何か当たり前にありがとうとか、また来ますって言われて僕は普通に嬉しいかったんだよね♪」
光は黒崎の気持ちが何となく分かった。
「また来ると良いね!」
「うん!次はお礼を言うんだ。お手紙ありがとうって♪」
光は諦めない…例え悪魔に魂を売っても
姫をくっ付けると、密かに野望の火を燃やすのだった。
その頃、健と姫は?
姫が前を歩き、おどおどしながら後ろを歩く健。
「待ってくれよ!俺達二人組なんだから
一緒に歩いてくれよ…。」
ビビりまくる健。
「はぁ?何言ってんのよ!ビビってんじゃないわよ。男でしょ?」
姫は健の前ではあの頃の、偏見や横暴に満ち溢れたあの頃の姫に戻る。健がどうでもいいやつだからです。
「冷たいなぁ…。君の気持ちはどっちが本物なんだい??優しいのか、冷たいのか?」
それは姫にも分からなかった…
でも、一つ分かるのはお金持ち軍団や偏見や地位により見下す連中とは自分は合わないから、全然面白くなくて信じあえる友達も出来なかったように感じた。
「うるさいわね!黙って早く付いて来なさいよ。ボンクラ!!」
姫はイライラしながら前を歩く。
横から
イライラしてる姫は無反応。
健は?
「いぃやぁ~~~っ!!どうなってんのよ!!怖すぎぃっ!!」
ビビりまくるのだった。
また、上からコウモリの人形が飛んで来る。
「どぅわぁっっ!!やべぇっ!!うわぁあ!!!」
悲鳴は入り口にまで届く声量でした。
「ん?誰か騒いでる?健じゃない?」
光には何となく聞こえていた。
そのままイチャイチャする事なくゴールに
向かって行く。
(このままではダメだ。ええい!大胆な行動でイチャイチャモードへ!)
いきなり転ぶ健。
「いってぇえ!!足が…助けてくれ!」
すると、暗い中戻ってくる人影が。
(姫め。何だかんだ言っても俺の事ほっとける訳もないんだから、早く戻ってこい…そして二人でイチャイチャしながらゴールだ!)
「あのう…大丈夫ですかぁ??」
「ありがとう。姫。俺は大丈…夫?」
暗い中健の所に来たのは、隠れてスタンバイ
していた血まみれのナースの幽霊でした。
当たり前ですがキャストの方です。
「いゃああああっ!!」
大きな悲鳴を上げながら倒れてしまった。
キャスト達が集まってくる。
「何だよこれ?どうする??」
「仕方ないから外まで運ぼう!迷惑なんだよなぁ…こんなビビりが来ると…。」
運ばれて行く健。その頃、一人でゴールした姫。
「何か少しガッカリ。もっと怖いのかと思いましたわ。」
本当に楽しめてないのは、怖くなかったからでは無くて 何か違う理由がありそうだ。
「ん?健が付いて来てない。アイツなにしてんのよ。」
姫は、出口近くのベンチに座って待つことに。
待ってるとゾンビや血まみれナース達に、
運ばれて来る健の姿が。
「えっ?どうなってんの?」
「お連れの方ですか?途中で転んで、助けようとしたキャストに驚き、気絶してしまったみたいなんですよ…どうなさいますか?」
姫は即答で
「救護室に運んでもらっても良いですか?」
「了解です。失礼しました!」
みんなで運んでくれるキャスト達。
健には可哀想だが、これで邪魔者が居なくなった。二人がアトラクションから出てくる。
「怖かったぁ!黒崎くんは??」
「怖かったよ笑。ちょっと早歩きになっちゃったよ!!」
楽しそうに出てくる二人。姫は少し羨ましかった。姫は健の事を伝える。
「えっ??健気絶しちゃったの?それは残念だなぁ…」
「あのボンクラ…最後までボンクラだったわね。次行きましょ!!」
「そうしましょう!」
3人は次のアトラクションへ。遊園地偏が
後半戦。姫と
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