第22話 初めての遊園地

遊園地当日、姫はいつもより早起き。

どの服が一番動き易くて、可愛いのか?

悩む姫。この前光と一緒に買い物した

可愛いワンピースにしよう!

朝はコック達にあっさり目なヘルシー

朝ごはんにしてもらう。トースト、スクランブルエッグにサラダ。フルーツミックス

ジュース。ヨーグルト!全てシンプルに

見えて凄い高いものばかり。コック達は

シンプルでも絶対にてを抜きません。


「ご馳走さまでした。辰巳たつみ?今日もバッチリ美味しいかったですわ♪」

「お嬢様。有り難き幸せです!ディナーも

お任せ下さいませ♪」

最近は前と違い、ありがとうが言えるようになりました。使用人達も姫をもっともっと好きになっていました。

両親二人もご飯を食べ終わり一服いっぷく


「姫ちゃん。今日は楽しみにしてた遊園地ね!羽目を外し過ぎないようにね。」

お母様から忠告される。


「そうだぞ!何かあったら直ぐに私達に電話しなさい。直ぐに助けに行くから☆」

お父様も心配性なのです。可愛い可愛い、

一人娘だからでしょうね。


「大丈夫!絶対迷子にはなりませんわ♪」

皆で笑いながらお話。もう時間は9時に

なりそう。そろそろ家を出なければ!


「お嬢様。そろそろ御支度を!外にリムジンを停めてあります。」

「うん!セバス行きましょう♪

お父様。お母様!行って参ります!」

両親二人はいつもの様に手を振り見送りをする。車が見えなくなると父龍平りゅうべいが動き出す。


「姫防衛隊集まれぇぇーーいっ!!」

前にも登場したSP軍団で、今回は人数多めの150人!!遊園地は人が多くて危ないから

心配で、多めに準備した。


「白鳥様。ざっと150人用意しました。

ご指示を下さい…。」

姫を守る警備隊である。皆刑事で実力優秀な者だけがSPに抜擢ばってきされる。

一人一人がまさに最強!その言葉が相応しい…


「今日は我が家の一番の宝。姫子が遊園地に行くのだ。絶対に危ない事や、危険が見え隠れしている。お前達は命をかけて姫を守れぇ!!良いなぁ!?」

一斉に大きな声で返事する。

「YES,BOSS!!」

了解したときの返事である。まるで軍人です。直ぐにSP達は姫の車を追いかけて行く。

(作戦内容。姫様。ネズミーワンダーランド

防衛戦)である。遊園地の中もまた大変な事になりそう…


ネズミーワンダーランド前。

凄い人盛りである。日曜の遊園地は何処も

混みますが、ネズミーワンダーランドは別格べっかく。大人気テーマパークなので、子供連れの親子達やカップルが大量に押し寄せる。10時前に姫子到着!

入り口付近を見ると光を発見!!


「おはよう♪光早いね!」

「うん!楽しみでね!姫もでしょ??」

姫も光も楽しみで早く来過ぎたようだ。

楽しみなときは、誰でも同じですよね。


「ん~アイツらはまだかな?」

光はキョロキョロ誰かを探している…

二人だけなのでは?と姫は気になる。


「光。誰かまだ来るの??」

「うん!楽しみにしてなさい♪来た来た!」

遠くから爽やかな白いジャケットに黒いズボン。まるで爽やかな王子が近付いて来る。

隣には木偶でくの棒のような男がいる。

パーカーに青いジーパン。野球帽を被っている。月とすっぽんのような男二人が来る…

顔が見えてくるとそれは、黒崎くんとハラケンでした!

(ハラケン…ごめんね。)

姫は心の中で木偶でくの棒の様だと思ったことをハラケンに謝罪するのだった。


「黒崎くん!ハラケン遅いわよ。」

「ごめん、ごめん。ハラケンが途中で、アメリカンドッグ食べ過ぎてトイレに混もって大変だったんだ笑。」

相変わらずのハラケン。


「ごめんね。光、白鳥さん!もう大丈夫。」

「本当最低。遊園地の前に食べるとか本当意味わかんない!」

光は少し機嫌が悪くなる。でも遊園地が

楽しみでそれも軽減される。


「光!黒崎くんとハラケン呼んだの??」

小さな声で聞くと…

「あんたの為に黒崎くん呼んだのよ♪

感謝しなさいよ♪何かいらないおまけも居るけど笑。」

心の中で光に感謝する。だって、初めての

遊園地でしかも王子と一緒☆

私服も最高!!もう言うこと無し。


「黒崎くん、おはよう!今日楽しみだね♪」

姫は積極的に話しかける。


「本当だね。僕は前から来たかったけど、結構高いし時間が合わなかったりとかで来れてなかったんだ。光には感謝だね♪」

姫と光に感謝していた。本当に最高な親友

だと再確認する!

光隊長が皆を誘導する。


「よぉし!お前達。ウチに続いて来い!

今日は全部の乗り物に乗るわよ♪」

みんなも光に続きゲートをくぐる。

ゲートを潜るとそこはまさに、夢の王国…

イメージキャラクターのネズミードッグが

着ぐるみで迎えてくれる。


「可愛い♪」

女の子二人は、声を合わせてネズミードッグに夢中で歓声を上げる!


「あんなのの何処がいいのかね?黒崎よ!」

「女の子は可愛いの大好きだからね!

僕も全然嫌いじゃないし!」

男二人は離れた所で見ていた。

離れた所に4人を監視する人影が…


「んふふふふっ!ふはっはっは!俺様を舐めるなよぉ!早めに来て待ってたんだよ♪

姫!!一緒にデートしようね♪」

遠くで姫とデートしようと待ち構えていた

健でした。偶然を装うようにして会い、姫を

独占するつもりでした。ニヤニヤ一人でしていると、周りのお客さんはドン引きするのでした。すると、無線で緊急速報が飛び交う。


「こちら、B班。こちらから黙視出来る場所に怪しい人物発見!!○対をずっと監視している模様。隊長どうします!?どうぞ!」

SP軍団が怪しい健を簡単に見つけてしまう。

それもその筈、健は隠れているつもりだけど

姫をずっと監視しているSP軍団にとっては

見つけることなんて造作ぞうさもない

事だった。健はSPには危険人物になってしまっていた。隊長からの命令が全SPに発信される。


「危険人物を直ぐに確保しろ!お嬢様には気付かれるな。楽しい遊園地がお開きになりかねない…。周りのお客様にも迷惑にならないように、光速で確保して外に待機している

バンに連れてこい。尋問する…。A班とB班突撃しろ!どうぞ!」

「A班了解!」

「B班了解!」

何も知らない健にSPが襲いかかる…


「えっへっへ!相変わらず可愛いなぁ♪

写真でも撮るかな?カシャッ!カシャッ!」

スマホで写メを撮りまくる。カシャッ!


「こちらA班!危険人物がスマホで○対を盗撮しております。直ぐに押さえます。どうぞ!」

「了解。突撃だ!どうぞ。」

凄い勢いで健にSP達20人くらいが襲いかかる。


「なんだ!?えっ??うわっ!なんじゃこりゃあぁーー!!」

それが健の最後の言葉になり、SPに拘束され外の黒いバンに連れていかれる。


「A班。危険人物を確保!!これからバンに連れて行きます!どうぞ!」

SPの拘束術は流石で、あっという間に動けなくして声すら出させずに捕獲した。

周りのお客さんも全然気づきませんでした。

これが白鳥SPの実力だ。健の最後の叫びが少しだけ聞こえた黒崎。


「ん?何か変な声聞こえなかった?」

誰かまではわからなかった。ここは天下の

ネズミーワンダーランド。人混みの声で書き消されてしまったのです。


「俺は聞こえなかったぞ?」

ハラケンは相変わらず…。健は黒いバンで

尋問されるのだった。二人はネズミードッグ

たわむれて満足し、次の所へ向かう。どの乗り物に乗るか…迷う4人。


「決めたわ!ネズミーコーヒーカップよ♪」

良くあるコーヒーカップの入れ物に乗って、

ぐるぐる回る乗り物だ。


「楽しいそう!行きましょう♪」

4人はネズミーコーヒーカップへ向かう!

光の恋のキューピッドは何やら作戦が

あるようだった。吉とでるか凶とでるか…

どうなるのでしょうか!?


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