第11話 女子トーク
光の部屋の中は凄い可愛いかった。
ぬいぐるみやお花、カーテンも全部
が可愛い!自分好みの部屋にしているのだろう。
「可愛い部屋だね!凄い。ベッドも凄い
ピンクでふかふかで王国だね♪」
皮肉ではなくて本当にそう感じたのだ。
高級な物をつかってなくてもコーディネート
さえすれば、プロ顔負けの部屋に早変わり。
「全然凄くないよ。子供っぽい部屋だよ。」
姫子の部屋はデザイナーがコーディネート
したので、自分の好みの部屋にはあまり
なっていなかった。それに比べて光の部屋
は本当に理想的だった。
二人はふかふかのカーペットに座り
テーブルの上に飲みを準備してお喋りタイム
の開始だぁ!温かいココアを飲みながら、
会話を楽しむ。
「それでさぁ。ハラケンは直ぐにママに
頼るのよ!中学のときから知ってるけど
ドン引きだよね笑。」
光の会話にハラケンの話題が多い。
基本は悪口。でもなんとなく自分でも
気づいていないかもしれないけど、光も
ハラケンが好きなのかもしれない。
「ハラケンは本当に男らしくないですわね。」
姫もハラケンの悪口に乗っかり笑いが
起こる。 忘れていたパティシエの作って
くれたオヤツを出すことに。
「これ。良かったら一緒に食べよう♪」
レアチーズケーキとクッキー。見た目が
桁違いに綺麗。お店でも見たことがない。
さすがは世界のパティシエ。
「なにこれ??コンビニのスイーツ大好き
のウチもこんなスイーツ見たことないわよ。なんなのよこれ??」
動揺しまくる光。
適当な嘘をつこう!
「あっこれ?お父様のお友達がパティシエで、今日お泊まりだから作ってもらったんですわ♪」
バレないか不安になる。
「そうなの?凄いわね♪相当なパティシエよ!この実力は笑。」
コンビニ通な光は見ただけで高いか
どうか分かる、目利きになっていたのだ。
「じゃあ、クッキーからいただきまぁす!
サクッ!モグモグっ。なんじゃこりゃあ!?」
俳優顔負けの顔芸のような表情をする。
姫もその顔芸に圧倒される。
「お口に合いませんでした?」
恐る恐る聞いてみると
「美味いなんてもんじゃないわよ!
口の中で何かが生まれるような旨さ☆
パティシエさん凄すぎ…。」
絶賛の嵐。夕方にあんなに食べたのに
クッキーも沢山食べる。光は本当に
食いしん坊さんだ。
「喜んでくれて嬉しいですわ♪」
光の喜ぶ姿を見るのが好きなのでした。
「後、美味しい紅茶もありますの!」
ポットからカップに入れる。
「え?匂いも凄いんだけど…うみゃあーい!コンビニの紅茶なんて色のついたお水よ笑。」
光は本当に楽しんでいた。
パジャマに着替えて二人で夜更かし。
その頃、外では…
SP達がガチガチに見張っていた。
「こちらA班。○対、異常無し。」
すると、光の家に謎なバイクが近寄って
来る。
「こちらB班。謎なバイクが家に接近!
対応頼みます。」
SP達に不安がよぎる。
「こちらG班。取り押さえます。」
バイクが家の前で止まり、家に近づいて
くるではないか。得体のしれない四角い
箱を持って…SPも最悪を考え動く。
G班の2人が凄い勢いで近づく。謎の男を
意図も簡単に押さえ込む。謎の箱も確保!
「こちらG班。対象の確保成功しました。」
SP達も一安心。男が口を開いた。
「痛ぁー!なにするんですかぁ!?」
ヘルメットを被った男は見苦しい
言い訳か?
「こちらD班。謎の箱を開封します。」
爆弾なのか?それとも毒物か?
そのとき、開けた途端に湯気が立ち上がる。
「ピザ届けに来ただけなのになんで
こんな事になるんですか!?」
謎の男の正体はピザ屋さんだった。
箱の中は当然、ピザでした。
SP達が謝りにいく。
「申し訳ございませんでした。」
ピザ屋さんもふてくされる。
「あんた達なにやってんだよ!許すけど
次やったらもう許しませんよ!?」
さすがに怒るピザ屋さん。ピザを返して
家に向かう。またSPは隠れ、監視するの
でした。ピンポーン!!
光の家のチャイムを鳴らせると
家族が出てくる。
「ピザ屋アラジンです!ナマステ♪
ピザのお届けになりました~」
これぞ店員の鏡。何事も無かったように
振る舞う♪
「はぁーい。ちょっと遅かったですね?」
ピザ屋さんはSPに居ることを内緒にする
ようにと言われたので言えない。
「…本当にすみません。次からは注意いたします。」
お金を支払いが終わり、帰るピザ屋さん。
バイクで帰る…止まって振り返る。
「あの家、普通な家に見えるのに何が
あるか分かんないなぁ…他の仕事しようかなぁ……ナマステぇ~~!」
ピザ屋さんに凄い迷惑をかけてしまいました。
SP達も反省していた。外は戦場だった…
その頃中は何も知らずにピザを食べる。
「なんかこのピザちょっと冷めてない?
アラジンも最悪ね。次からはピザ屋
ピーマンにしましょ!」
何も知らない光達でした。
ピザを食べながら映画をみたり
時間を有効活用した。すると光から
「姫ー。黒崎くんのこと好きなんでしょ??」
光にはバレバレでした。
「えっ??全然。何とも、あの。思ってないわ!!」
バレバレな返答。
「そうかそうか。ウチに任せて!恋のキューピッドって言われてるんだから♪」
ちなみに、みんなからはお節介の光と
言われている。
「本当に違うから!ただカッコいいなぁって思ったりはするかなぁ?」
すかさずに
「やっぱり!それを好きって言うのよ♪
そうだったんだぁ。黒崎くん人気だよー!
後輩とか他のクラスにもライバル多いから
大変だぞぉ!!でも、姫は可愛いしウチが
付いてるから大丈夫。」
不安しかなかった。二人は恋の話を沢山
して時間を過ごす。
「今まで告白したことは??」
「ないわよ…好きになったことなくて。」
モテモテだったけど、魅力的な人が居なかったのだ。
「告白されたことは??」
「んー、ちょこちょこはあったかなぁ?」
姫はマドンナ状態だったから当然だ。
「えー?良いなぁ。イケメンとか居なかったの?」
沢山いたけど、みんなお金にものを言わせて
るすねかじりばかりだった。特にあの男は…
嫌!この話はまたつぎにしよう!
「居たけど、やっぱり中身が一番かなあ…」
青春な恋ばなでした。
「えー!!そんな事言ったらハラケンなんて何なのよ?顔も中身も悪いし笑。」
姫も笑い楽しい夜になった。
次の日。二人は沢山夜更かしをしてヘロヘロ。
「姫…おはよう。昨日は楽しかったね。」
「おはよう…こんなに騒いだの初めてですわ笑。」
二人は下に降りて、朝食にした。
準備を整えそのまま学校へ!
「姫子ちゃんまた来てね。ご両親には宜しくお伝え下さいね?」
「ありがとうございます!また来ますわ♪」
二人は学校へ。
「母さんや。あの娘は多分とんでもない
お金持ちだと思うけど、光には内緒にしよう。姫子ちゃんの為にも。」
「そうですね。お父さん。」
光家の両親は光と同じで優しかった。
学校に到着して、朝はゆっくりして
昨日の疲れを取っていた。
黒崎が近寄ってくる。
「白鳥さん。おはよう!昨日は楽しんだ?」
「黒崎くんおはよう!本当に楽しかったですわ。もう夢のようで♪」
楽しくて今でも忘れられない姫。
「それは良かったね!女の子同士は楽しそうでいいね♪」
キーンコーン!カーンコーン!
鐘が鳴り、席に着く。
「席に着いてるか。ホームルームの前にまたまた新しい転校生が来たぞ。」
転校生??また?みんながざわつく。
「入って来なさい!九条 健君。」
(九条??まさか…健!?)
姫は嫌な予感がする…。
ガラガラー!
「グッド……モーーニングーーっ!!」
金髪のイケメンが転校してきた。
姫とはどんな知り合いなのか??
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