第2話 冒険の始まり
「ステータス」と唱えてから数分、連人はある程度状況が掴めてきている。それは、この世界は魔法が存在し、自分の能力は数値で表されるのであると。そして、神らしき存在が存在しているということを。
「さっきの声はなんだったのだろう。そして俺のことを引いたあの可愛い女の子はどうなったんだろう。」
連人は呟く。深呼吸をし、落ち着きつつある。
「とりあえず、この森から出て人のいる所に行かなければ!」
連人は目が覚めた花畑から少し歩いた森の中にいた。森は緑が生い茂り、歩く度に雑草が足に絡む。歩くうちに連人はうっすらと汗をかきはじめていた。
「それにしても暑いな」
連人はひたすら足場の悪いジャングルを歩く。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
連人が歩いて5時間たった。
「お腹すいたぁ」
連人は何も口にせずひたすら歩き続いていた。喉もカラカラである。まだ外は明るく太陽らしき恒星がちょうど真上にある。
「なるほど、ということは俺が花畑で目が覚めたのは朝なのか」
連人は自分を賢いとでも思っているのか、この世界の普遍の真理を理解しようとしている。そしていきなり連人は何かが閃いたのか指パッチンをして独り言を呟いた。
「そうだよ!魔法が使える世界でステータスがチートなんだから魔法で空を飛べばいいんじゃね?」
何故ステータスに関して神らしきものからヒントを得たにもかかわらず、5時間も歩いていたのか謎である。
「飛翔!」
連人はこの世界では初心者であり、まだ知識が浅い。だが、ステータスが異常なのか簡単に飛翔の魔法を使えてしまった。
「おおっーー!なんだこれめっちゃ気持ちいいーー!」
連人は空を不自然に飛んでいる。翼が生えてる訳でもないのに空中に浮いているのだ。これが魔法なんだなと連人は理解した。
それから数分間、連人は空を飛んだ。そして、やっと森を抜けることができた。
森の先にはどうやら街があるようだ。
「おおー!街がある!」
連人は興奮していた。そこにはいかにも異世界という感じの中世ヨーロッパの街並みがあった。連人は街の入口で飛翔の魔法を解除し、街の中へはいっていくのであった。
早負の恋愛進学塾 男は摂政 @Seeeya
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