#60 舌鋒

 最初は気圧される。

 独特というか、強烈。

 お前とは絶対に反りが合わないタイプ。

 根っこの部分は悪い人じゃない。


 伝聞で描写された人となりから滲みでる不穏さは、不安となって心中に帰着する。

 とはいえ、玉池や絹川が「ちょっと変な人」と称していた松川だって、人に奇妙なあだ名をつけて回るという点以外は常識人だった。井沢特級隊員も彼女同様、変わった面はあれど本質的な部分は筋の通った人に違いない――

 階段を上った先にある扉を凝視し開いた扉から人影が見えるまでのコンマ何秒かの間に、脳内に希望的観測が浮きあがる。

 真っ先に見えたのは後ろ姿だ。長い髪は一つに結われ、毛先の部分は青みがかった黒色。制服の上には薄灰のカーディガンを羽織っている。


「松川さん」


 今しがた思い浮かべていた人物が現れて拍子抜けする。心のうちを読まれた気になった。

 お疲れ様です、と言葉を継ごうとしかけたが、彼女が部屋の外にいる人物に向け言葉を放つのが先だった。


「もー、何? 久々に来たと思ったら嫌味言いにきたんですか」

「ちがーう! 本部長直々の指示でなければ荒川や中川のドブ川のにおいが染みついた陰気くさい管区まで誰が来るんだ、洗練されたシティボーイの私に不釣り合いなことこの上ない。加えて言わせてもらうが君と私は階級においては等しく特級だが、支部の班長たる君と本部長の右腕として八面六臂はちめんろっぴの活躍を見せる私の間には歴然とした差が横たわっており誰がどう見ても私の方が上官だ。迎えるのにはそれ相応の対応をしていただきたいものだが」

「してるじゃないですか。仕方なーーーーく管制室まで班長直々にご案内ですよ? どこがご不満なんです?」

「仕方なーーーーくという言葉をつけているところだ! まるで私が招かれざる客みたいじゃないか」

「そうですけど」


 くるりと松川が身を翻すと、カーディガンがふわりと揺れた。次いで入ってきた男に視線が釘付けになる。

 やや高めの声の持ち主は、松川と同じくらいの背丈に見えた。制服にネイビーのテーラードジャケットを合わせ、手を後ろで組んでいる。遠目からでもそのジャケットが仕立ての良いものだというのは分かり、姿勢と相まって威容が感じられる。

 松川の後に続いて階段を下りながら、男――井沢特級隊員は、彼女の背に向けて声を飛ばす。


「まったく君といい君の元部下といい、上に立つ者への敬意が足りていないんじゃないのか」

「シルバのことですか? それはもう、私の右腕として長ら~く活躍していたものですからすっかり私に似ちゃって。人の好き嫌いがはっきりしていて裏表がない子なんですよねえ」

「犬束隊長の推薦がなければ今ごろフダつきの問題児として鳥取砂丘のど真ん中に支所を新設して初代所長に就任させているところだ。減らず口が絶えなければ成人としての落ち着きもない。まったく、あんな風に育てた上司の顔が見てみたい」

「えー私の顔そんなに気になります? 仕方ないなあ、特別ですよ」


 階段を下り切ると、松川はターンしてわざとらしくポーズを取り、満面の笑みを井沢に向けてみせた。飛びぬけて容姿の整った彼女にそのような表情を向けられれば、一般人――言い換えれば彼女の人となりを知らない者――であれば魅力を感じて赤面しそうなところだが、井沢は分かりやすく苦い顔をした。


「知性が感じられない。チェンジ」

「はい、その発言アウト、セクハラ。アメリカだったら訴訟もんですよ。相変わらずデリカシーがないなあ。そんなんだから結婚できないんじゃないんですか」

「君の発言こそアウトだ。私は結婚を望んでいるわけではないし現代において結婚というのはステータスでもなければアドバンテージでもない。未婚・既婚の別と人格が優れているかの間に相関はない。そういった前時代的な考えはとうに淘汰されたものだと思っていたが、いまだに化石のような価値観を持っている者がいるとは驚きだ。それに私はまだ36歳、男性初婚年齢平均が34歳であることを考慮すれば特別遅いわけではなく、母数を考えればむしろ平均寄りと言えるだろう」

「はいはい分かりました分かりました……カンカン」

「! はいっ」


 よくもまあ淀みなく言葉が出てくるものだと半ば感心していたところで名を呼ばれ、びくりと身体が反応する。そこで初めて井沢と目が合った。

 黒髪は自然なオールバックで、やや垂れ気味の奥二重の目は優しげな雰囲気を醸している。それゆえに口から飛びだす発言のあけすけさとの乖離かいりが際立っていた。


「こちら、祓川本部長の護衛官のセコ……井沢黎明特級隊員。祓川隊副隊長も兼任」

 松川の紹介に、井沢はじろりと彼女をにらむ。

「セコムって言おうとしただろう」

「やだ、そう呼んでいるの、ご存じでした?」

君の元部下が言ってくれているのを小耳に挟んだよ」

「それは良かった。こちらは神崎真悟隊員。等級と所属は未確定です」

「神崎です、よろしくお願いします」


 深めに頭を下げる。井沢は無遠慮に頭からつま先までを値踏みするかのように見た。真意を汲むべく表情をうかがうも、眉根に小さな皺が寄り、口はへの字に結ばれている。

 何か怒らせることをしただろうかと不安になるほどの沈黙を置いてから、彼はようやく口を開いた。


「世間知らずの青二才を煮詰めて固めて煮凝にこごりにしたようなヤツだな」

「……はい?」

「人間の根っこの部分は善人だと信じて疑わないタイプだろう、君のような人間ほど若い時分は異性に騙され結婚すればパートナーに騙され社会に出れば会社に騙され老人になれば詐欺師に騙される。ついでに言えば騙されたことにすら気づかず自分の人生は素晴らしいものだったと晩年になって涙を流しながら人生を回顧するんだろう」

「……」


 あまりに滑らかに自己を否定する言葉が流れ出てきたものだから呆気に取られてしまう。やや早口で一部聞き取れなかったのが唯一の救いだが、自分の人となりを手ひどく評されたのは分かった。

 視界の隅では、いつの間にかモニター前に戻った絹川が吉岡管制担当と目を合わせている。吉岡の目は呆れの色を隠しもしていない。


 また始まった。

 始まりましたねえ。


 二人の視線から、そんなやり取りが聞こえてきそうだった。


「ほら、ぽかんとしちゃったじゃないですか」

 こちらも全く感情を隠そうとしない松川が投げやりな口調でいなす。

「私の言葉が的を射ているから動けないだけだろう」

「そんなわけないでしょ」

「すみません、頭の処理が追いつかず」

「気にしないで。この人、べらべら喋るわりに内容は薄っぺらいから」

「君に言われたくないね、このアンポンタン!」

 心外だとばかりに歯をむき出しにして井沢はなじるが、松川はいっさい動じない。

「今みたいに、図星だったら子どもみたいな罵倒しか出てこない。言い返さないと延々言われ続けるから、上官だからって遠慮しないで反論するときはしっかり反論すること」


 吉岡と絹川のみならず、管理班の面々の中にも神妙な顔をして頷く者が数人いる。よほど来るたびに何か言っているのだろう。


「で? この青二才の前世が志賀新助だというのは本当なのか」

「級付けの映像見ましたよね?」

「見るには見たが、戦いの下手さに開いた口が塞がらなかったことしか覚えていない。開きすぎて顎が外れるかと思った。医療費の請求先は第1中隊ここで良いのか」

「だめです」

「あの、戦いの下手さとは具体的に何が悪かったんでしょうか」

「カンカン、この雰囲気でそこは掘り下げなくていいかなぁ」


 恐る恐る口を挟むと松川が苦笑する。反対に、井沢はこちらを睥睨へいげいした。


「すぐに答えを求めるな、自分で考える癖をつけろ。常に問いに答えが付随していると信じてやまない青二才ならではの考え方が透けて見えるぞ」

「……失礼しました」

 地雷原に足を踏み入れたらしい。即座に無礼を詫びるが、井沢は舌鋒ぜっぽう鋭く指摘を加える。

「問いに答えが返ってくるのは学校のお勉強までと思え。全員が全員君の満足する答えを用意してくれると思うなよ。世間知らずだと言ったのはこういうことだ。求めるのではなく考えて解明しろ、口を開けていれば満たされるのは自分でスプーンを持てるようになった月齢で卒業するものだ」


 ずけずけとした物言いにたじろぐ。人前で叱責された恥ずかしさと自身への情けなさが募る。部活で散々な試合をし監督に怒鳴られたときのほうがまだマシだと思えた。だが言い方は辛辣ながら、意見は正しい。上官に答えを乞うことは軽率だった。

 発言に窮した神崎を見、松川が間に入る。


「いじめないでください、今は自分の身に何が起きているか混乱しているんです」

「虐めているわけじゃない。甘さを指摘しているだけだ。甘さがあれば隙が生まれる。隙があれば付けこまれる。犯罪者に『どうしてこんなことをした』なんて質問をするような馬鹿ブワァーカが生まれる前に芽を摘んだまで」


 冷ややかに答える井沢のげんに引っかかりを覚えた。彼は目ざとくこちらの表情の変化に気づいていたらしく、「なんだ」と促す。


「いえ、なんでも」

「おおかた『犯罪者に“どうしてこんなことをした”と聞くのがバカなのはどうしてだろう?』とか思っているんだろう。顔がそう言っている。青二才らしく感情が顔に出やすいタイプだな」

「……」

「どうしてか知りたいか」

「はい」


 神妙な顔で頷くと、井沢は数秒間こちらを見つめ、あっかんべーをするように舌を突きだした。


「だーれが言うかバーカ! 自分で考えろ。三歩どころか一歩も歩いていないのに今しがた私が言ったことを忘れるだなんてニワトリ以上だな。脳内のお花畑で摘んだ花で花冠を作って頭に乗せたらどうだ、トサカと差別化できるんじゃないか」


 ぱん、と手を合わせて頭の上に置き、トサカに見立てて舌を突き出す井沢を前に、神崎は軽々に返事をした自らが恥ずかしいやら反論する語彙を有しない知力が恨めしいやら彼の言葉と態度と身振りと表情に腹が立つやらで頭がくらくらした。

 手で顔を覆う神崎の肩に手を置き、松川が優しく声をかける。


「どういう人か分かったでしょ」

「……はい」

「おかしいな、まだ私がいかに人間性に優れ挙措きょそ端正であり本部長からの信頼も厚く組織の根幹を支える存在たりうる証左を示していない」

「はいはいハウスハウス……」

「上官を犬扱いするな」

「はいはいステイステイ……」


 軽く流し、松川は絹川に目で合図を送った。すると、一番左側のモニターに画像が表示される。

 映し出されたのは数枚の写真だった。画質が荒く、それなりに昔のものだというのが推察される。


「本題に入りましょう。浄前教の信者大量殺人について話を伺いたいんです。当時、長野県警で薬物銃器対策課に所属していたんですよね」


 その言葉を受け、井沢は手近な椅子に座り、モニターを見やった。表情は先ほどまでと一変し、どこか懐かしがるようでもあり、思い出したくない記憶をなぞっているようでもあった。


「そうだ。あの教団には違法薬物を取り締まる目的で行った。だが蓋を開けてみれば、来る者拒まず、去る者帰さずの人間解体工場だったわけだ」







 ******








「ギブギブ!!! いってぇ!!! ギブ!! 無理無理腕もげる!!!」

「……」

「聞こえてんでしょ!? パワハラで訴えますよ!!!!」

「減らず口叩けるうちは大丈夫だろ」

「マージーでー無ー理ー!!!!」


 うつ伏せの状態で右腕をがっちりとめられ、左腕は制服ごと針で床面に縫い付けられてしまった。なんとか自由な左手で床を叩いて降参をアピールするも、たっぷり数十秒はその状態が続く。

 ふっと力が緩み、左腕の拘束が解けた途端、中村は仰向けになり荒く呼吸を繰り返した。恨めしい目で相手を見たが、崎森は何食わぬ顔で自動走行マネキンからタオルと水を受け取っている。

 空調完備の屋内訓練場でも、実地に近い環境を作りだすために意図的に空調を切ることもある。夏の盛り、冷房なしの室内の暑さはこたえる。制服の胸元をパタパタと扇ぐが、ぬるい風が肌に感じられるのみで涼しさのかけらもない。


 級付け中にバレてしまった悪行――訓練隊員への不用意な絞め技の行使――のペナルティとして、中村には「空調を切った屋内訓練場で1級および特級隊員相手との模擬練10回」が課せられた。

 前日の午前中には須賀にコテンパンに投げられ、午後は東條が具現した人よりも大きく毛足の長いテディベアにしたたかに抱きしめられた。つい数時間前まで手合わせをしていたのは河野で、この劣悪な環境下で彼のピリオドで体温が乱高下させられるとひとたまりもなかった。

 ペナルティを通り越して熱中症になるのではないか、もし命を落としたら未必みひつの故意とやらで殺人罪が適用されるのではないかとまで考えが及んだ最終10戦目は、ペナルティを言い渡した本人との一戦となった。

 積み重なった疲労に音を上げる身体を叱咤しての粘りもむなしく、見事なまでに腕を極められギブアップした。


『終了です。換気を行います』


 アレースの声で、ごうごうと音を立て風が吹きはじめる。心地よさに目を閉じていたのも束の間、腹に軽い衝撃が走った。何事か飛び起きれば、水の入ったボトルとタオルが転がっている。


「声かけてから投げてくださいよ」

「掛けたけど」

「聞こえなかったら意味ないでしょう。挨拶と一緒、伝わらなければ言ってないのとおんなじ」

「はいはい」


 棒読みに近い返答をした崎森は自らもボトルをあおる。短時間とはいえ、近接戦を主眼に置く中村に合わせる形で崎森もかなり動いた。顔や首に汗がにじんでいる。


「まァた適当に返事して……松川といい班長といい、井沢さんの下にいた人ってなんでこう、人の話を適当に流すんですかねえ」

「身をもって理由を知りたいなら推薦しようか」

「謹んで辞退します。あんなマシンガントークのパワハラに俺のナイーブな心が耐えられるわけがない」


 毎日あの口撃に晒されていれば、いつか彼を拳でぶん殴りそうで怖い。1年と少し前に第1から彼の指揮下に異動した松川の元右腕に心から同情する。

 井沢の優秀さに異を唱えるつもりはない。減らず口と我の強さに意識が向きがちだが実力は確かなものだ。元警察官ゆえの観察眼と思考力は言うに及ばず、体術や射撃の精度、ピリオド練度に至るまで申し分ない。輩出した隊員もみな優秀であることから、指導力も確かなのは間違いなく、誰もかれも口を揃えて「あの減らず口と我の強さがなければ」と彼を評する。

 今の役職に就く前は土地鑑のある長野に籍を置いており、ピリオドを表出した松川を保護したのも彼らしいと風の噂で聞いた。その後に経歴と能力を買われ東京に転属し、崎森の所属していた班を率いていたと大村から聞いた。

 護衛官から副隊長への昇進の打診を受けた際には兼務すると言ってきかず、頑として護衛官を辞することを譲らなかった逸話もある。だがそれは、我儘を通してでも上に立たせるだけの実力があるという事実の裏打ちだと中村は捉えている。


「あーあ、神崎も可哀想に。今ごろ嫌味言われながら昔話聞いてるんじゃないですか? 井沢さんのことなんて紹介しました?」

「“お前とは絶対に反りが合わないタイプ”」

「そのこころは?」


 グラインを取り外しつつ崎森は話す。


「神崎は人との会話で距離感を測る。人からの信頼を積み上げる苦労もいとわない。ただ、共感しすぎて感情が邪魔する。いざって時に決断しきれず肝要な部分に切り込めない。有りていに言えば優しすぎる上に信じすぎる」

「井沢さんは?」

「あの人は感情や信頼よりも事実重視だろ。必要があれば自分の信頼を落としてでも真相を追う。……殺人事件が起きれば、神崎は遺族に寄り添う。副隊長は遺族に『あなたが殺したのではないか』と聞く」

「あー、井沢さんなら言いそう」

「副隊長からすれば、神崎のスタンスは世間知らずで危うく見えるだろう」

「危うい?」

「情報を集めてから判断するタイプだろ、神崎は。判断材料が増えれば決断を下すまでに時間がかかる。手強い相手は次々に選択肢を与えて混乱させてくる」


 河野との一戦が脳裏に浮かぶ。

 彼はずっと、神崎に適度なプレッシャーをかけつつも選択肢を与え続けた。逃げ込む場所から使う武器まで、常に神崎が複数の選択肢から選べる状況を作り出していた。落ち着いて考えれば有利な条件は出揃っていたが、河野の圧の前に神崎は決断を急き、ことごとく選択を見誤った。

 選択肢が多ければ、間違う確率も増える。河野はそれを巧みに利用していた。


「それに」崎森は続ける。「誰しも根本的には善人だと思っているうちは、凶行に走った理由を知りたがる」

「ここまでのことをしでかすには何か理由があるに違いない、的な?」

「話を聞けば共感する。共感すれば思考の軸がブレる。迷いが積み重なれば決断を下せない。……『すべての行為には理由がある』なんてよく言うが、俺はそうは思わない」


 崎森は誰ともなしに言った。

 すべての行為には理由がある。中村自身、幾度となく耳にしてきた。自身の思考の軸でもある。だから、崎森がはっきりとその考えを否定したのには僅かばかり驚いた。

 ちらりと彼を見やる。相変わらず、感情の読み取れない表情をしている。


「理由なしに人を殺す人間なんてザラだ。根っからの悪人だって存在する。それを理解していないうちは危うい。口車に乗せられて判断を間違える」

「へえ。……人間を信じすぎる神崎が自分の前世を聞いたら、どう思うんでしょう。自分がしたことに理由を探そうとするんですかねえ」

「知るか」


 にべもない返答をして崎森は出口に歩いて行く。


 ――アンタがそう考えるのは、やっぱり前世のせいですか?


 愛する者を殺された過去を持つ男に投げかけるにはあまりにも愚問に思える問いをそっと飲み込み、中村は遠ざかっていく背をぼんやり見送った。


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